(NY貴金属)
15日のNY金は大幅続伸。NY金期近12月限は前日比13.4ドル高の1946.2ドル、NY白金期近10月限は18.4ドル高の929.5ドル、NY銀期近12月限は同39.2セント高の2338.6セント。
週末のNY金は、為替のドル安・ユーロ高基調を背景に大幅続伸した。NY金の12月限は、序盤から堅調地合いを継続して1940ドル台まで取引水準を切り上げた。その後、米国時間帯に1950ドルを上抜ける一段の上昇を見せた。この日発表された9月の米ミシガン大学消費者景況感指数(速報値)は、1年先と5年先の期待インフレ率がともに低下した。この米ミシガン大学消費者景況感指数の結果を受けて、来週の米FOMC(連邦公開市場委員会)の政策金利の据え置き観測が高まると、為替がドル安・ユーロ高基調となり、NY金は1952.4ドルまで大幅続伸した。上昇局面では、米自動車大手3社の従業員が加盟している全米自動車労組(UAW)がストライキを決行したことによって、投資家のリスク回避として金を買う動きも相場を押し上げた。しかし、高値をつけてからは、為替のドル安・ユーロ高基調の一服と1950ドル台まで上昇したことによる利益確定の売りによって1940ドル台半ばまで上げ幅を縮小した。
NY白金もNY金と同様に、為替のドル安・ユーロ高基調が支援材料となって大幅続伸した。NY白金の10月限は序盤から上昇基調を継続して、米国時間帯に為替のドル安・ユーロ高基調は強まると934.1ドルまで直近の高値を更新した。しかし、高値をつけてからは、為替のドル安・ユーロ高基調が一服するとNY白金は930ドル前後の水準まで上げ幅を縮小した。
NY金12月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金10月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
15日のWTI原油は続伸。WTI原油期近10月限は前日比0.61ドル高の90.77ドル、北海ブレント原油期近11月限は同0.23ドル高の93.93ドル。RBOBガソリン10月限は同3.46セント安の270.81セント、NYヒーティングオイル期近10月限は同9.81セント安の338.34セント。
週末のWTI原油は、中国の強気な経済指標や為替のドル安基調によって続伸した。WTI原油の10月限は、序盤に中国の強気な経済指標の発表を受けて91.15ドルまで上昇した。この日発表された中国の8月の鉱工業生産は、前年比4.5%の増加となり前月の3.7%増から上昇した。小売売上高も4.6%の増加となり、5月以来の高い伸び率となった。この強気な中国の経済指標によって、中国の景気回復によるエネルギー需要の拡大を期待してWTI原油は買われた。しかし、その後は、連日の上昇による高値警戒や週末要因による持ち高調整によって89.22ドルまで上値水準を切り下げた。ただ、下振れの動きは一時的となり、その後、為替のドル安・ユーロ高基調による割安感によって買い直されると91.23ドルまで高値を更新した。
WTI原油期近10月限週足
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(CBOTコーン)
15日のシカゴコーンは続落。期先12月限は前日比4.25セント安の476.25セント。
週末のシカゴコーンは、作付や収穫面積の増加による生産高の拡大見通しが圧迫要因となって続落した。今週発表された米農務省の需給報告で、単収予想は下方修正されたが、作付けと収穫面積の増加による生産高は拡大する見通しとなった。この弱気な内容となった需給報告が、週末に改めて再認識されるとシカゴコーンの12月限は、上値水準を切り下げて475.00セントまで続落した。また、米国の家畜の減少によるトウモロコシの需要の低迷も売り材料となった。
シカゴコーン期近12月限日足
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