(石油市場)
15日のドバイ原油は、4営業日連続で上昇。ドバイ原油の中心限月2月限は前日比1650円高の8万1630円。
夜間立会のドバイ原油の中心限月は、WTI原油の急伸によって8万1490円まで上昇した。WTI原油は、12日と13日に公表された供給不足を指摘するIEA(国際エネルギー機関)とOPECの月報による需給のひっ迫懸念が再認識され、10月限は90.79ドルまで急伸した。日中立会は、WTI原油が引き続き強調地合いを継続して、前日の高値を上抜けして91.15ドルまで上昇すると、ドバイ原油は8万1790円まで高値を更新した。しかし、高値をつけてからは、WTI原油が91ドル割れまで上値水準を切り下げると、ドバイ原油は8万1500円まで上げ幅を縮小した。
日中のWTI原油は、91.15ドルまで高値を更新している。繋ぎ足チャートでは約10カ月ぶりの90ドル台を超える動きとなっているが、日中に発表された強気な中国の経済指標の結果を受けて、WTI原油の強調地合いを継続している。産油国の供給引締めの中、中国の景気回復によるエネルギー需要の拡大観測が台頭すると、WTI原油の更なる上昇も想定される。ドバイ原油は、WTI原油の上昇に引っ張られ8万1000円台まで水準を上げている。まだ、WTI原油の上昇基調が強いことから、ドバイ原油の上値水準の切り上げが予想される。ただ、本日は週末となり、WTI原油は利益確定の売りも出やすい状況から、ドバイ原油は上値を追う動きは避けたい。
ドバイ原油の日足チャート
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