(NY貴金属)
14日のNY金は小幅反発。NY金期近12月限は前日比0.3ドル高の1932.8ドル、NY白金期近10月限は5.9ドル高の911.1ドル、NY銀期近12月限は同18.7セント安の2299.4セント。
昨日のNY金は、直近の安値を更新した後に、売られ過ぎ警戒によって小幅反発した。NY金の12月限は、米国の強めな経済指標とECB(欧州中央銀行)の利上げの打ち止め示唆によって、1921.7ドルまで直近の安値を更新した。昨日発表された、米国の8月の生産者物価指数は前月比0.7%と前月の0.3%から上昇して市場予想の0.4%も上回った。小売売上高は、前月比0.6%と前月の0.7%より少し低下したが、市場予想の0.2%を上回り5カ月連続のプラスとなった。この強めな米経済指標とECBが利上げ打ち止めを示唆したことによって、為替がドル高・ユーロ安基調となりNY金の圧迫要因となった。しかし、安値更新してからは、売られ過ぎ警戒の動きによってNY金は出直りの展開となり1933ドル台まで反発する動きとなった。
NY白金もNY金と同様に安値圏から出直りの動きとなり反発した。NY白金の10月限は、序盤から軟調地合いを見せ900.2ドルまで下落した。しかし、その後は、900ドル台を維持した動きによってテクニカルな買いや安値拾いの買いによって反転すると、914.0ドルまで反発した。
NY金12月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金10月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
14日のWTI原油は急伸。WTI原油期近10月限は前日比1.64ドル高の90.16ドル、北海ブレント原油期近11月限は同1.82ドル高の93.70ドル。RBOBガソリン10月限は同0.43セント高の274.27セント、NYヒーティングオイル期近10月限は同4.61セント高の348.15セント。
昨日のWTI原油は、引き続き需給のひっ迫懸念が警戒され急伸した。産油国の供給削減方針が延長される中、13日に公表されたIEA(国際エネルギー機関)の月報や12日のOPECの月報での供給不足による需給のひっ迫懸念が再燃した。IEAの月報は、2023年内の大幅な供給不足が続くと指摘、OPECの月報では、第4四半期(10~12月期)に日量300万バレルの供給不足見通しとなっている。この需給のひっ迫を警戒した動きによって、WTI原油の10月限は、序盤から強調地合いになると約10カ月ぶり90ドルを突破して90.79ドルまで急伸した。
WTI原油期近10月限日足
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(CBOTコーン)
14日のシカゴコーンは反落。期先12月限は前日比1.75セント安の480.15セント。
昨日のシカゴコーンは、シカゴ小麦の下落や為替のドル高基調によって反落した。シカゴコーンの12月限は、序盤に480セントを挟んだ展開となったが、その後は、シカゴ小麦の下落に引っ張られ478.25セントまで反落した。しかし、安値をつけてから484セント台まで上昇する動きを見せた。ただ、シカゴコーンの上昇は一時的な動きとなり、為替のドル高基調が圧迫要因になると、引けにかけて上値水準を切り下げ480セント割れまで売り直された。シカゴ小麦の下落は、ロシアやカナダの輸出の増加見通しが下落要因となっている。
シカゴコーン期近12月限日足
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