(貴金属市場)
14日の金標準は続落。金標準の中心限月8月限は前日比23円安の9021円。
夜間立会の金標準の中心限月は、NY金と為替の円相場の乱高下に翻弄され、9074円まで上昇した後、9038円まで下落した。NY金の12月限は、米国の消費者物価指数の発表後に値動きが荒くなり、1927.2ドルまで下落した後に1938.4ドルまで上昇した。しかし、高値をつけてからは、為替のドル高・ユーロ安基調によって上値水準を切り下げ1930ドル割れ寸前まで続落した。日中立会は、NY金が1930ドル割れの展開となり1928ドル台まで続落すると、金標準は9020円まで下げ幅を拡大した。
日中のNY金は、序盤に1928.6ドルまで続落している。まだ、NY金は軟調地合いを継続しているが、今晩のNY金は引き続き米国の経済指標とECB(欧州中央銀行)の金融政策の内容次第となっている。今晩発表される米国の経済指標は8月の生産者物価指数(PPI)・小売売上高となっている。発表は日本時間21時30分。ただ、その前に、ECBの金融政策の発表が21時15分に予定される。よって、21時台のECBの金融政策と米経済指標の発表に注目したい。金標準は、NY金の下落と為替の円高基調によって上値水準を切り下げている。まだ、NY金や円相場の不安定な動きによって金標準の軟調地合いは続くと見て、9000円割れも警戒される。
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