(NY貴金属)
13日のNY金は続落。NY金期近12月限は前日比2.6ドル安の1932.5ドル、NY白金期近10月限は7.6ドル安の905.2ドル、NY銀期近12月限は同22.1セント安の2318.1セント。
昨日のNY金は、米国の消費者物価指数の発表後に乱高下したが、清算値ベースで続落となった。注目された8月の米CPIは、前年比3.7%と伸び率は2カ月連続で上昇して市場予想の3.6%も上回った。エネルギーと食料品を除いたコアCPIは4.3%と前回の4.7%から伸び率は低下して、市場予想の4.3%と一致した。この米CPIの発表を受けて、インフレの高止まりを警戒した動きから米長期金利が上昇すると、NY金の12月限は1927.2ドルまで崩れた。しかし、コアCPIの伸び率が鈍化したことを背景に、米長期金利の上昇は長続きせず、その後、米長期金利は低下すると、NY金は1938.4ドルまで反発した。ただ、NY金の反発も一時的な動きとなり、為替が徐々にドル高・ユーロ安方向の動きになると、NY金は上値水準を切り下げ1930.0ドル台まで続落した。
NY白金は、為替のドル高・ユーロ安基調が圧迫要因となって3営業日ぶりに反落した。NY白金の10月限は、序盤から為替のドル高・ユーロ安基調によって軟調地合いとなり900ドルを割り込むと898.1ドルまで下落した。しかし、安値をつけてからは、米CPIの発表後に為替がドル安・ユーロ高方向に戻るとNY白金は906ドル台まで下げ幅を縮小した。その後、為替が再びドル高・ユーロ安基調になるとNY白金は900ドル割れ寸前まで売り直されたが、NYパラジウムの上昇がNY白金の下支えとなり900ドル台を維持すると907ドル台まで下値水準を切り上げる動きも見せた。
今晩も米国の8月の生産者物価指数(PPI)・小売売上高の発表が予定されている。更に、欧州中央銀行(ECB)の金融政策決定も予定され、米経済指標とECBの金融政策の発表を注目したい。
NY金12月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金10月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
13日のWTI原油は反落。WTI原油期近10月限は前日比0.32ドル安の88.52ドル、北海ブレント原油期近11月限は同0.18ドル安の91.88ドル。RBOBガソリン10月限は同1.05セント高の273.84セント、NYヒーティングオイル期近10月限は同10.71セント高の343.54セント。
昨日のWTI原油は、弱気なEIAの在庫統計の発表によって反落した。WTI原油の10月限は、序盤から強調地合いを維持して欧州時間帯に89.64ドルまで高値を更新した。しかし、その後は、為替のドル高・ユーロ安基調や高値警戒によって上値水準を切り下げる展開となった。その後、米国のEIA(エネルギー情報局)の週間在庫統計の発表後に一段の下落となった。EIAの在庫統計は、原油在庫が前週比400万バレルの増加と市場予想の約200万バレルの減少と対照的な結果となった。この弱気な在庫統計の結果を受けて、需給ひっ迫懸念観測が後退すると、WTI原油の売り圧力が強まり88.29ドルまで反落した。しかし、安値をつけてからは、引き続き産油国の供給引締めが相場の下支えとなり、引けにかけて88.80ドル台まで下げ幅を縮小した。
WTI原油期近10月限日足
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(CBOTコーン)
13日のシカゴコーンは反発。期先12月限は前日比5.75セント高の482.25セント。
昨日のシカゴコーンは、安値拾いの買いやシカゴ小麦の上昇によって反発した。シカゴコーンの12月限は、序盤に為替のドル高基調によって474.50セントまで下落したが、安値をつけてからは、前日の473.50セントを下抜けしなかったことによって安値拾いの買いによって出直りの展開となった。その後、シカゴ小麦の上昇に反応して、シカゴコーンは上昇基調を強めると482.75セントまで反発した。シカゴ小麦の上昇は、9月のウクライナ産穀物の輸出が急減したことが上昇要因となった。
シカゴコーン期近12月限日足
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