(貴金属市場)
12日の白金標準は、反発。白金標準の中心限月8月限は前日比29円高の4234円。
夜間立会の白金標準の中心限月は、NY白金の上昇に反応して4242円まで上昇したが、その後、NY白金の高値圏からの値崩れによって4210円台まで上げ幅を縮小するなど乱高下した。NY白金は、為替のドル安基調を背景に10月限は908.9ドルまで上昇した。しかし、高値をつけてからは、為替のドル安基調が一服すると900ドル割れまで下落するなど波乱の展開となった。日中立会は、NY白金の続伸と為替の円安基調によって白金標準は上げ幅を拡大して、NY白金が906ドル台まで上昇すると白金標準は4248円まで日中の高値を更新した。しかし、高値をつけてからは、NY白金が901ドル台まで上値水準を切り下げると、白金標準は4234円まで上げ幅を縮小した。
日中のNY白金は906.4ドルまで続伸している。チャートは先週末に893.3ドルの安値をつけてから出直りの動きとなっている。今晩は、米国の主要な経済指標はなく、ユーロ圏とドイツのZEW景況感指数の発表が予定され、ユーロ・ドルの動きに注意したい。白金標準は、日中に4248円まで上昇している。為替の円高基調の動きは一巡して、NY白金の出直りの動きを踏まえると、白金標準の戻り基調は継続と見たい。ただ、為替のユーロ・ドルが再びドル高・ユーロ安基調に動いており、今後の白金標準の圧迫要因になる可能性があるので、引き続きユーロ・ドルの動きに注意したい。
白金標準の日足チャート
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