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【海外商品市況】NY白金は、8営業日ぶりに反発

2023.09.12

(NY貴金属)
11日のNY金は、続伸。NY金期近12月限は前週末比4.5ドル高の1947.2ドル、NY白金期近10月限は7.5ドル高の902.3ドル、NY銀期近12月限は同20.9セント高の2338.3セント。
週明けのNY金は、為替のドル安基調を背景に2営業日連続で上昇した。NY金の12月限は、序盤から為替のドル安・ユーロ高基調によって1940台半ばの水準まで続伸した。その後、円相場の円高・ドル安をきっかけにNY金は1954.6ドルまで急伸した。円高・ドル安基調は、週末に行われた日銀の植田和男総裁のインタビューがきっかけとなった。日銀の植田総裁はインタビューで、2%の物価上昇目標を達成したかどうかを年内にも判断する可能性を示唆した。この発言によって、早ければ2024年1月にマイナス金利が解除されるとの観測が台頭すると、為替の円安基調に歯止めがかかり円が買われた。ただ、高値をつかてからは、円高・ドル安が一巡したことによってNY金は上値水準を切り下げ、1950ドル割れの展開になると、引けにかけて1945ドル台まで上げ幅を縮小した。NY白金は、8営業日ぶりに反発した。NY白金の10月限も序盤から、為替のドル安・ユーロ高や円高・ドル安を背景に上昇し908.9ドルまで急伸した。しかし、その後は、ドル安基調が一巡するとNY白金は900ドル割れまで上げ幅を縮小した。ただ、NY白金の900ドル割れは一時的な動きとなり、引けにかけて903ドル台まで買い直された。

NY金12月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

NY白金10月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
11日のWTI原油は、反落。WTI原油期近10月限は前週末比0.22ドル安の87.29ドル、北海ブレント原油期近11月限は同0.01ドル安の90.64ドル。RBOBガソリン10月限は同6.50セント高の271.87セント、NYヒーティングオイル期近10月限は同6.31セント高の336.22セント。
週明けのWTI原油は、利益確定の売りによって反落した。WTI原油の10月限は、産油国の供給引締めの延長とリビアの供給混乱を背景に88.15ドルまで直近の高値を更新した。リビアは、激しい暴風雨と洪水による主要石油輸出拠点4港が9日から閉鎖し、供給混乱の懸念が浮上している。しかし、高値を更新してからは、中国の景気先行き懸念によるエネルギー需要の鈍化を警戒する動きから、利益確定の売りが台頭すると、WTI原油は一時87ドル割れまで崩れた。ただ、WTI原油の87ドル割れは一時的となり、その後は、再び87.60ドル台まで買い直されるなど売り買いが交錯する動きとなった。

WTI原油期近10月限日足

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(CBOTコーン)
11日のシカゴコーンは、反発。期先12月限は前週末比2.00セント高の485.75セント。
週明けのシカゴコーンは、今晩の米国の農務省の需給報告を控え持ち高調整によって反発した。シカゴコーの12月限は、序盤から484セントを中心としたレンジでの動きとなった。その後、480.75セントまで崩れる動きとなったが、480セントを維持した動きによって486.75セントまで上昇するなど、引けにかけて値動きが激しくなった。今晩の米農務省の需給報告では、トウモロコシの単収と生産高予想が注目されている。市場では8月から下方修正が予想され、シカゴコーンの上昇要因になるか見極めたい。米農務省の需給報告は、日本時間深夜1時に発表される。

シカゴコーン期近12月限日足

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