(石油市場)
11日のドバイ原油は続伸も、日中は上げ幅縮小。ドバイ原油の中心限月2月限は前週末比220円高の7万8030円。
週末の夜間立会のドバイ原油の中心限月は、WTI原油の反発と為替の円安基調によって7万9110円まで反発したが、その後は、上げ一服の展開から7万8800円まで上げ幅を縮小した。WTI原油は、引き続き産油国の供給削減方針の延長が支援材料となり、10月限は87.95ドルまで上昇した。しかし、高値をつけてからは、為替のドル高基調が圧迫要因となり87.10ドル台まで上げ幅を縮小した。日中立会は、週明けの円相場が、円高方向に進むとドバイ原油は寄付きから上げ幅を縮小して7万8500円割れの展開となった。その後も為替の円高基調がドバイ原油の圧迫要因となり、昼過ぎから一段の円高基調が強まるとドバイ原油は7万8030円まで上げ幅を縮小した。
日中のWTI原油は、86.71ドルまで下落した後に、為替のドル安を背景に87.49ドルまで戻りを見せている。先週に88.08ドルの高値をつけてから、上値の重い展開となっているが、下値も限定的となっており、引き続き産油国の供給引締めが相場の下支えとなっている。今週は米国のEIA(エネルギー情報局)・OPEC(石油輸出国機構)・IEA(国際エネルギー機関)の月報が相次いで発表される。目先はこの主要な月報の中で、産油国の減産による供給がどの程度、下方修正されるか注目したい。EIAとOPECの月報は12日、IEAは13日に発表が予定されている。ドバイ原油は、日中に為替の円高基調によって7万8000円割れ付近まで水準を切り下げている。まだ、円高基調が続いており7万8000円割れも想定され、目先の下振れを警戒したい。
ドバイ標準の日足チャート
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