(NY貴金属)
7日のNY金は3営業日連続の下落。NY金期近12月限は前日比1.7ドル安の1942.5ドル、NY白金期近10月限は5.7ドル安の909.6ドル、NY銀期近12月限は同26.3セント安の2324.0セント。
昨日のNY金は、米国の経済指標の発表後に乱高下したが、その後は、為替のドル高基調が圧迫要因となり続落した。7日に発表された米国の新規失業保険申請件数が、前週比1万3000件減の21万6000件と4週連続で改善された。この底堅い米労働市場によって、米国の利上げ長期化観測が台頭すると、米長期金利が上昇して為替がドル高基調に進んだ。この米長期金利の上昇と為替のドル高の動きによってNY金の12月限は1940.3ドルまで売られた。しかし、米長期金利の上昇は一時的な動きになり、その後、下落基調に反転するとNY金は1947.9ドルまで急伸した。ただ、NY金の急伸は単発的に終わり、為替のドル高基調によって上値は抑えられ、再び1940ドル台前半の水準まで売り直された。NY白金も続落して、6営業日連続で下落した。 NY白金の10月限は、米経済指標の発表後に、為替のドル高基調によって903.5ドルまで下値水準を切り下げた。しかし、安値をつけてからは、NY金やNYパラジウムの反発に引っ張られ914ドル台まで戻りを見せた。ただ、その後は、為替のドル高基調によって売り圧力が強まり、911ドル前後の水準まで売り直された。
NY金12月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金10月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
7日のWTI原油は、10営業日ぶりに反落。WTI原油期近10月限は前日比0.67ドル安の86.87ドル、北海ブレント原油期近11月限は同0.68ドル安の89.92ドル。RBOBガソリン10月限は同2.16セント高の262.30セント、NYヒーティングオイル期近10月限は同1.96セント高の321.23セント。
昨日のWTI原油は、為替のドル高基調や利益確定の売りによって反落した。WTI原油の10月限は序盤に、需給のひっ迫懸念によって87.74ドルまで上昇した。しかし、高値をつけてからは、上げ一巡の動きによって上値水準を切り下げ、米国時間帯に入ると、WTI原油は崩れた。7日に発表された米国の新規失業保険申請件数が強気な結果となり、米国の利上げ長期化観測と為替のドル高基調が、WTI原油の圧迫要因となり、10月限は86.39ドルまで下落した。下落局面では、9営業日連続で上昇したことによる、利益確定の売りも下落基調を強めていた。ただ、WTI原油の下振れは限定的な動きとなり、引き続き、需給のひっ迫懸念が相場の下支えになると87ドル台まで出直りの動きも見せた。
WTI原油期近10月限日足
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(CBOTコーン)
7日のシカゴコーンは、小幅反発。期先12月限は前日比0.50セント高の486.25セント。
昨日のシカゴコーンは、売り買い交錯する展開となり小幅反発となった。12日の米農務省の需給報告で、米国トウモロコシの生産高と単収見通しが下方修正される予想による買い材料と、為替のドル高基調による割高感の売り材料が交錯して、シカゴコーンの12月限は433セントから488セントのレンジで動いた。しかし、売り買い交錯する中、米農務省の需給報告待ちの状況から引けにかけて、前日とほぼ横ばいの水準となった。
シカゴコーン期近12月限日足
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