(NY貴金属)
6日のNY金は続落。NY金期近12月限は前日比8.4ドル安の1944.2ドル、NY白金期近10月限は18.2ドル安の915.3ドル、NY銀期近12月限は同37.0セント安の2350.3セント。
昨日のNY金は、為替のドル高基調が圧迫要因となって続落した。5日に発表された財新・S&Pグローバルの8月の中国サービス業PMI(購買担当者景況指数)が8カ月ぶりの低水準になったことによって中国の金の購買意欲の低下が警戒され、NY金の12月限は序盤から軟調地合いを継続した。更に、欧州時間帯に入ると7月のドイツの弱気な鉱工業受注や前日のドイツとユーロ圏の総合PMIの悪化によって、欧州の景気先行き不安が台頭すると、外国為替市場でドル高・ユーロ安基調の動きとなった。この為替のドル高・ユーロ安基調がNY金の圧迫要因になると、NY金の12月限は1940.0ドルまで下値水準を切り下げた。NY白金もNY金と同様に続落した。NY白金の10月限は、序盤から軟調地合いを継続して930ドル割れの展開となった。その後、為替のドル高・ユーロ安基調が一段と強まると、ドル建てで取引される白金は割高感によって909.5ドルまで大幅続落した。しかし、安値をつけてからは、為替のドル高・ユーロ安基調が一巡するとNY白金は売られ過ぎ警戒によって917ドル台まで下げ幅を縮小した。
NY金12月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金10月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
6日のWTI原油は、続伸。WTI原油期近10月限は前日比0.85ドル高の87.54ドル、北海ブレント原油期近11月限は同0.56ドル高の90.60ドル。RBOBガソリン10月限は同2.04セント高の260.14セント、NYヒーティングオイル期近10月限は同2.69セント高の319.27セント。
昨日のWTI原油は、引き続き需給のひっ迫懸念によって続伸した。主要産油国のサウジアラビアとロシアの供給削減方針が年末まで延長したことが、引き続きWTI原油の買い材料となった。更に、米国の石油在庫の減少観測も支援材料に。今晩発表される9月1日までのEIA(米エネルギー情報局)週間在庫統計の事前予想は、原油在庫が前週比210万バレル減、ガソリン在庫は同100万バレル減と見られている。この米国の石油在庫の減少予想と産油国の供給削減による需給のひっ迫懸念から、WTI原油の10月限は88.08ドルまで続伸して直近の高値を更新した。ただ、高値をつけてからは、為替のドル高基調によってWTI原油は上値水準を切り下げ、87ドル台半ばまで上げ幅を縮小した。
WTI原油期近10月限日足
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(CBOTコーン)
6日のシカゴコーンは、反落。期先12月限は前日比0.25セント安の485.75セント。
昨日のシカゴコーンは、弱気な米国トウモロコシの単収予想を受けて小幅反落した。6日に発表された米国トウモロコシの作柄が、「優」と「良」の割合の合計が前週の56%から53%まで後退したことによって、シカゴコーンの12月限は序盤から買い優勢の動きとなった。しかし、その後、米農産物調査会社アレンデールが発表した、2023年の米国トウモロコシの単収が1エーカー当たり171.51ブッシェルと予想され、直近の平均予想の175.10ブッシェルを上回った。この弱気な単収予想を受けて、シカゴコーンは高値から崩れ一時483.25セントまで反落した。
シカゴコーン期近12月限日足
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