(貴金属市場)
5日の白金標準は、4営業日連続の下落。白金標準の中心限月8月限は前日比43円安の4408円。
夜間立会の白金標準の中心限月は、NY白金の軟調地合いによって4406円まで下落したが、その後は為替の円安基調が下支えとなり4432円まで戻った。NY白金の10月限は、為替のドル高・ユーロ安基調によって一時956.1ドルまで下落したが、その後は962ドル台まで戻りを見せた。日中立会は、NY白金が一段の下落となり954ドル台まで売り込まれると、白金標準は4404円まで下げ幅を拡大した。しかし、日中の安値をつけてからは、NY白金の下げ止まりと為替の円安基調によって白金標準は4419円まで戻った。ただ、15時前からNY白金が952ドル台まで下げ基調を強めると白金標準は4408円まで売り直された。
日中のNY白金は952.0ドルまで崩れている。前日と同様に為替のドル高・ユーロ安基調が圧迫要因に。今晩から米国市場が休場明けとなり本格的な売買が再開される。更に、明日は米国の貿易収支やISM非製造業景気指数などの経済指標の発表が予定される。NY白金は先週末から下落基調を強めているが、引き続きユーロ/米ドル次第の展開となっており、米国の経済指標の動向に注意したい。白金標準もNY白金の軟調地合いによって4400円割れ寸前まで下落している。ただ、ドル高基調による円安の動きは、白金標準の支援材料となるので、NY白金の下落に対して白金標準の下げは限定的になると見たい。目先は4400円を維持するか注目したい。
白金標準の日足チャート
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