(NY貴金属)
31日のNY金は反落。NY金期近12月限は前日比7.1ドル安の1965.9ドル、NY白金期近10月限は2.8ドル安の983.3ドル、NY銀期近12月限は同29.2セント安の2481.2セント。
昨日のNY金は、為替のドル高・ユーロ安基調を背景に反落した。NY金の12月限は、序盤から堅調地合いを維持して1974.9ドルまで上昇した。しかし、その後は米国の経済指標の発表後に崩れる展開となった。昨日発表された、米国の7月の個人消費支出(PCE)物価指数は、前年比3.3%上昇、価格変動が激しいエネルギーと食品を除くコアは4.2%上昇と前月より高い水準となった。新規失業保険申請件数は、前週比4000件減の22万8000件と労働需給が依然として引き締まっていることが示された。この米経済指標の発表によって、為替のドル高・ユーロ安基調が一段と進むとNY金は1965.5ドルまで反落した。NY白金も下値水準を切り下げ2営業日連続で下落した。NY白金の10月限は序盤に989.1ドルまで上昇したが、その後は、為替のドル高・ユーロ安基調によって上値水準を切り下げると973.1ドルまで下落した。しかし、安値をつけてからは為替のドル高・ユーロ安基調が一服するとNY白金は978ドル台まで戻りを見せた。
NY金12月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金10月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
31日のWTI原油は、大幅続伸。WTI原油期近10月限は前日比2.00ドル高の83.63ドル、北海ブレント原油期近10月限は同1.00ドル高の86.86ドル。RBOBガソリン9月限は同4.28セント安の276.64セント、NYヒーティングオイル期近9月限は同4.64セント高の314.26セント。
昨日のWTI原油は、供給引締めによる需給のひっ迫懸念によって大幅続伸した。WTI原油の10月限は、前日の米週間在庫統計での大幅な原油在庫の減少が引き続き買い材料となり序盤から上昇基調を継続した。更に、OPECプラスの協調減産が今後も続く見通しによって、需給のひっ迫懸念が台頭するとWTI原油は83.69ドルまで大幅続伸した。
WTI原油期近10月限日足
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(CBOTコーン)
31日のシカゴコーンは3営業日連続で下落。期先12月限は前日比2.50セント安の478.25セント。
昨日のシカゴコーンは、為替のドル高基調とシカゴ小麦の下落が圧迫要因となって続落した。シカゴコーンの12月限は、序盤から為替のドル高基調による割高感から軟調地合いとなり476.75セントまで下値水準を切り下げた。しかし、その後は週間輸出成約高が106万35000トンと市場予想レンジ(25万~125万トン)の上限近辺となったことから486.50セントまで反発した。ただ、シカゴコーンの反発は一時的な動きとなり、為替のドル高基調とシカゴ小麦の値崩れが圧迫要因になると477セント台まで売り直された。シカゴ小麦の値崩れは、世界的に小麦の在庫が潤沢なことから売られている。ロシアは今年の小麦の収穫予想を9100万トンとして、従来予想の8950万トンから上方修正している。
シカゴコーン期近12月限日足
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