(NY貴金属)
29日のNY金は大幅続伸。NY金期近12月限は前日比18.3ドル高の1965.1ドル、NY白金期近10月限は13.9ドル高の986.1ドル、NY銀期近9月限は同53.6セント高の2478.8セント。
昨日のNY金は、引き続き米国の長期金利の低下と為替のドル安・ユーロ高基調を背景に大幅続伸した。NY金の12月限は、序盤から1950ドルを挟んだ展開となったが、米国取引時間帯に為替がドル高・ユーロ安方向に進むとNY金は1941.7ドルまで反落した。しかし、その後、米国の経済指標が弱気な結果になると、NY金は反転して大幅続伸した。昨日発表された米国の7月の雇用動態調査(JOLTS)は、非農業部門の求人数が882万7000件となり、3カ月連続の減少となった。更に、8月の米消費者景気信頼感指数は106.1と、市場予想を大きく下回った。この弱気な米国の経済指標によって利上げ長期化懸念が後退すると、米長期金利が低下して為替がドル安・ユーロ高基調となり、NY金は1966.5ドルまで大幅続伸した。NY白金も続伸して990ドル台まで上昇した。NY白金の10月限は、序盤に970ドル台で推移していたが、NY金と同様に為替のドル安・ユーロ高基調によって上げ幅を拡大して990.0ドルまで上昇した。しかし、高値をつけてからは、為替のドル安・ユーロ高基調が一服するとNY白金は980ドル台半ばまで上げ幅を縮小する動きも見せた。
NY金12月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金10月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
29日のWTI原油は、続伸。WTI原油期近10月限は前日比1.06ドル高の81.16ドル、北海ブレント原油期近10月限は同1.07ドル高の85.49ドル。RBOBガソリン9月限は同0.52セント安の279.05セント、NYヒーティングオイル期近9月限は同0.58セント高の320.95セント。
昨日のWTI原油は、ハリケーンリスクを警戒した動きによって続伸した。WTI原油の10月限は、序盤に80ドルを挟んだ展開となった。しかし、その後は、大型ハリケーンが米国南部のフロリダ州に接近していることによって供給混乱を警戒する動きから、WTI原油は81.41ドルまで続伸した。熱帯暴風雨「イダリア」は、29日にハリケーンに発達し、フロリダ州に向けて北上している。30日の上陸に備え、米メキシコ湾沿岸の石油・ガス生産施設では作業員を退避させる動きも出ている。
WTI原油期近10月限日足
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(CBOTコーン)
29日のシカゴコーンは急反落。期先12月限は前日比9.50セント安の486.75セント。
昨日のシカゴコーンは、市場予想を上回る作柄報告を背景に急反落した。昨日発表された米国の週間作柄報告は、「優」と「良」の合計が56%となった。前週の58%から2ポイント低下したが、アナリストによる市場予想は55%を上回った。先週の熱波による作柄の後退が予想されていた中、市場予想より悪化しなかったことがシカゴコーンの圧迫要因となり、シカゴコーンの12月限は485.50セントまで急反落した。
シカゴコーン期近12月限日足
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