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【貴金属市場】金標準は9016円まで上場来高値を更新

2023.08.28

(貴金属市場)
28日の金標準は続伸。金標準の中心限月6月限は前日比30円高の9010円。
週末の夜間立会の金標準は、NY金の値動きの荒い中、為替の円安基調によって続伸した。金標準の中心限月は、NY金の上昇局面で8992円まで続伸したが、その後、NY金は高値から崩れると金標準は8942円まで下落した。しかし、NY金の値崩れは一時的な動きになり、NY金の安値からの戻りと為替の円安基調によって金標準は8998円まで続伸した。NY金は、ジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演後に1950.4ドルまで上昇したが、その後、1931.0ドルまで崩れた。ただ、NY金の値崩れは一時的で、引けにかけては1943ドル台まで下げ幅を縮小した。日中立会は、週明けのNY金が1945ドルまで上昇すると、金標準は9016円まで上場来高値を更新した。しかし、高値をつけてからは、NY金の上昇と為替の円安基調が一巡すると金標準は9001円まで上げ幅を縮小した。ただ、引けにかけては、NY金が再び1950ドル台まで上昇すると、金標準は9010円まで買い直された。
NY金は日中に1945.6ドルまで上昇している。週明けの米長期金利の低下がNY金の支援材料となっているが、今週は米国の8月の雇用統計や第2四半期のGDP・個人消費支出(PCE・コアPCE)など、主要な経済指標の発表が予定される。今後の米国の景気や金融政策に影響を与える指標の発表が続くだけに、NY金の波乱の展開を警戒したい。金標準は、8月1日の高値9010円を上抜けして9016円まで上値水準を切り上げている。まだ、為替の円安基調が下支えになると見て、金標準の9000円付近での動きが想定される。

金標準の日足チャート

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

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