フジトミ証券株式会社は投資サービスをはじめ、保険・環境関連サービスをご提供致します。

投資情報ナビ

【海外商品市況】NY金は、続伸して1940ドル台を回復

2023.08.24

(NY貴金属)
23日のNY金は大幅続伸。NY金期近12月限は前日比22.1ドル高の1948.1ドル、NY白金期近10月限は12.7ドル高の938.2ドル、NY銀期近9月限は同94.2セント高の2339.2セント。
昨日のNY金は、米国の長期金利の低下によって大幅続伸となり、1940ドル台を回復した。NY金の12月限は、序盤から米長期金利の低下によって買いが先行して、アジア時間帯に1930ドル台まで上昇した。その後も堅調地合いを維持していたNY金は、米国時間帯に入ると一段の上昇となった。S&Pグローバルが発表した8月の米製造業PMI(購買担当者景況指数)の速報値が、47.0となり前月の49.0から低下して市場予想の49.3も大きく下回った。2カ月ぶりの低水準となった米製造業PMIの結果を受けて、米長期金利が一段と低下すると、NY金は1940ドル台まで取引水準を上げ1949.7ドルまで大幅続伸した。しかし、高値をつけてからは、24日のジャクソンホールの会議を控え、利益確定の売りによって1943ドル台まで上げ幅を縮小した。NY白金もNY金と同様に大幅続伸した。NY白金の10月限は、序盤から米長期金利の低下や為替のドル安・ユーロ高基調によって930ドル台まで続伸した。その後、弱気な米製造業PMIの結果によって、米長期金利が低下すると為替がドル安・ユーロ高方向に進みNY白金は943.0ドルまで上昇した。しかし、高値をつけてからは、為替のドル安・ユーロ高の一服によって利益確定の売りによって935ドル台まで上げ幅を縮小した。

NY金12月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

NY白金10月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
23日のWTI原油は、続落。WTI原油期近10月限は前日比0.75ドル安の78.89ドル、北海ブレント原油期近10月限は同0.82ドル安の83.21ドル。RBOBガソリン9月限は同2.03セント安の276.88セント、NYヒーティングオイル期近9月限は同0.97セント安の312.91セント。
昨日のWTI原油は、欧米の弱気な経済指標を背景に3日連続で下落した。S&Pグローバルが発表した欧米の一連のPMI(購買担当者景況指数)速報値が軒並み低調な結果となり、世界的な景気減速によるエネルギー需要の後退懸念が、WTI原油の圧迫要因となった。欧州時間帯からドイツ・ユーロ圏・英国と立て続けに発表された総合PMIで、ドイツは3年3カ月ぶり・ユーロ圏は2年9か月ぶり・英国が2年7か月ぶりの低水準を記録した。この欧州の弱気なPMIをきっかけに、WTI原油の10月限は79ドル台後半の水準から79ドル割れの展開となった。更に、その後に発表された米国の総合PMIも半年ぶりの低水準になると、WTI原油の下落基調は一段と強まり77.62ドルまで急落した。しかし、安値をつけてからは、EIA(エネルギー情報局)の週間在庫統計で、原油在庫が前週比610万バレルの減少と市場予想の290万バレル減少に比べて大幅な在庫の取り崩しとなったことによって、WTI原油は出直りの動きから79.40ドル台まで戻りを見せた。ただ、WTI原油の戻りは限定的となり、再び79ドル割れの動きになると78.40ドル台まで売り直された。

WTI原油期近10月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(CBOTコーン)
23日のシカゴコーンは急反発。期先12月限は前日比11.00セント高の490.50セント。
昨日のシカゴコーンは、クロップツアーによる単収予測が3年平均を下回ったことが、買い材料となり急反発した。昨日実施されたネブラスカ州とインディアナ州の実地調査で、ネブラスカ州の平均収量は1エーカー当たり167.22ブッシェルの予測となり、2022年の平均の158.53ブッシェルを上回ったが、3年平均の172.01ブッシェルを下回った。インディアナ州の平均収量は1エーカー当たり180.89ブッシェルの予測なり、2022年の平均の177.85ブッシェルを上回ったが、3年平均の183.72ブッシェルを下回った。この両州の3年平均を下回る単収の結果を受けて、シカゴコーンの12月限は序盤から買われる展開となり、米国取引時間帯に入ると492.25セントまで買い進まれた。

シカゴコーン期近12月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

ツイッター:https://twitter.com/@tazawa_fujitomi

  • プライム情報・記事一覧
  • 経済カレンダー
  • 相場表

▲ PAGE TOP