(NY貴金属)
22日のNY金は続伸。NY金期近12月限は前日比3.0ドル高の1926.0ドル、NY白金期近10月限は12.0ドル高の925.5ドル、NY銀期近9月限は同11.0セント高の2345.0セント。
昨日のNY金は、米国の長期金利の波乱の展開に翻弄される中、続伸した。NY金の12月限は、序盤に米長期金利の低下によって1933.2ドルまで上昇した。しかし、高値をつけてからは、低下していた米長期金利が急上昇に転じるとNY金は1917.5ドルまで急反落した。下落局面では、米リッチモンド地区連銀のバーキン総裁が「米FRB(連邦準備制度理事会)の信認を維持するために、2%のインフレ目標を堅持する必要がある」とややタカ派な発言もNY金の圧迫要因となった。ただ、NY金の値崩れは、一時的な動きとなり、米長期金利が再び低下する動きになると、NY金1928ドルまで買い直された。NY白金もNY金と同様に上昇して920ドル台を回復した。NY白金の10月限は、米長期金利の低下や為替のドル安・ユーロ高基調によって932.4ドルまで上昇した。しかし、その後は、米長期金利の急上昇によってNY白金も917.3ドルまで崩れたが、その後、米長期金利の低下やNY金の出直りの動きによってNY白金は927ドル台まで買い直された。
NY金12月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金10月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
22日のWTI原油は、続落。WTI原油期近10月限は前日比0.48ドル安の79.64ドル、北海ブレント原油期近10月限は同0.43ドル安の84.03ドル。RBOBガソリン9月限は同1.65セント高の278.91セント、NYヒーティングオイル期近9月限は同2.26セント高の313.88セント。
※本日、WTI原油の中心限月を10月限に変更しています。
昨日のWTI原油は、米国と中国のエネルギー需要の後退懸念が引き続き売り材料となり続落した。WTI原油の10月限は、序盤に80ドルを挟んだ動きを見せた。しかし、米国取引時間帯入ると、米国の利上げ長期化観測と中国の景気先行き不安によって、両国のエネルギー需要の後退懸念が引き続き売り材料になるとWTI原油は上値水準を切り下げた。また、米長期金利の上昇をきっかけに為替のドル高・ユーロ安基調も圧迫要因になると、WTI原油は79.46ドルまで下げ幅を拡大した。
WTI原油期近10月限日足
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(CBOTコーン)
22日のシカゴコーンは続落。期先12月限は前日比3.00セント安の479.50セント。
昨日のシカゴコーンは、21日のクロップツアーの単収予測が前年を上回る結果となったことから続落した。21日に実施されたクロップツアーでは、オハイオ州のトウモロコシの単収予測が1エーカー当たり183.94ブッシェルと予測され、前年の174.17ブッシェルや3年間の平均の175.64ブッシェルを上回る結果となった。また、サウスダコタ州のトウモロコシ収量見通しは、干ばつで減少した昨年から大幅に回復して、収量は157.42ブッシェルと予測され、2022年のクロップツアー平均の118.45ブッシェルを大きく上回り、3年間平均の149.71ブッシェルよりも高い水準となった。この強い内容となった21日のクロップツアーの結果を受けて、シカゴコーンの12月限は、474.25セントまで続落した。しかし、安値をつけてからは、8月16日に安値を維持したことによる安値拾い買いによって479セント台まで下げ幅を縮小した。
シカゴコーン期近12月限日足
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