(石油市場)
22日のドバイ原油は反落。ドバイ原油の中心限月1月限は前日比380円安の7万3770円。
夜間立会のドバイ原油の中心限月は、序盤に海外原油の上昇と為替の円安基調によって7万4760円まで買い進まれたが、その後は、海外原油の値崩れによって7万3710円まで急反落した。WTI原油は、為替のドル安・ユーロ高基調が支援材料となり9月限は82.47ドルまで上昇した。しかし、高値をつけてからは、中国経済の先行き不透明な状況や米国の利上げ長期化観測によって、両国のエネルギー需要の後退懸念が圧迫要因となり80.61ドルまで崩れた。日中立会は、為替の円安基調によってドバイ原油は7万4000円まで下げ幅を縮小したが、その後は、為替が円高方向に進むとドバイ原油は夜間の安値7万3710円を下抜けして7万3590円まで売り込まれた。しかし、引けにかけては、為替の円安方向の戻りによって、ドバイ原油は7万3700円台まで下げ幅を縮小した。
日中のWTI原油は、序盤に80.93ドルまで反発したが、その後は80.65ドルまで売り直されている。引き続き、米・中のエネルギー需要の後退懸念が圧迫要因となり、WTI原油は軟調地合いを継続している。今夜は、主な経済指標の発表はなく、目先は明日発表される米国の在庫統計が注目される。ロイター通信によるアナリストの事前予想では、原油在庫が前週比290万バレル減、ガソリン在庫は同110万バレル減、中間留分在庫は同40万バレル増、製油所稼働率は95.2%と前週比で0.5ポイントの上昇となっている。米API(石油協会)は、日本時間23日5時30分、EIA(エネルギー情報局)は23時30分に発表される。ドバイ原油は、日中にWTI原油の軟調地合いと為替の円高基調によって7万3500円台まで水準を下げている。まだWTI原油の弱い動きによって、下値水準を切り下げる動きが想定されるが、為替の円高基調は一服しており、引き続き為替の円安方向の動きがドバイ原油の下支えになると見たい。
ドバイ原油の日足チャート
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