(貴金属市場)
21日の白金標準は大幅続伸。白金標準の中心限月6月限は前日比53円高の4224円。
夜間立会の白金標準の中心限月は、為替の円高基調の中、NY白金の上昇基調によって4229円まで続伸した。NY白金は、為替のドル安・ユーロ高基調とNYパラジウムの上昇が支援材料となって10月限は917.5ドルまで続伸した。日中立会は、週明けのNY白金が朝方に919ドル台まで続伸するなど堅調地合いを維持し、為替が円安方向の戻ると白金標準は4243円まで上げ幅を拡大した。しかし、その後は、NY白金が914ドル台まで下がり為替の円安基調が一服すると白金標準は4223円まで下がる動きも見せた。
日中のNY白金は、919.7ドルまで上昇している。チャートは8月15日に882.6ドルの安値をつけてから出直りの動きとなっており、本日920ドル台目前まで上昇している。NY白金は、まだ、為替のドル・ユーロの動き次第となっているが、目先は週末のジャクソンホールでの米パウエルFRB議長の講演が注目される。白金標準は4240円台まで上昇している。ただ、チャートを見ると8月3日以降、2月17日の安値3930円と4月24日の高値4740円までの上昇幅からフィボナッチ比率の61.8%となる4239円付近で上値が重い展開が続いている。この水準は現在、一目均衡表の基準線(青線:4243円)や雲の下限(4246円)に近い水準となり、上値抵抗になりやすいので注意したい。目先は、フィボナッチの61.8%の4239円を上抜けして、一目均衡表の基準線と雲の下限を試す展開になるか見極めたい。
白金標準の日足チャート
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