(NY貴金属)
17日のNY金は続落。NY金期近12月限は前日比13.1ドル安の1915.2ドル、NY白金期近10月限は4.3ドル高の895.6ドル、NY銀期近9月限は同18.0セント高の2271.5セント。
昨日のNY金は、強気な米国の経済指標によって9営業日連続の下落となった。NY金の12月限は、序盤は為替のドル安・ユーロ高基調によって1933.5ドルまで反発した。しかし、NY金の反発は一時的な動きとなり、強気な米経済指標が発表されるとNY金は急反落となった。昨日の発表された米国の新規失業保険申請件数は、23万9000件と前週の24万8000件から改善され、市場予想の24万件も下回った。また、8月のフィラデルフィア連銀景況指数は、12.0と前回のマイナス13.5から大幅に上昇した。この強気な米経済指標の結果によって、米長期金利が上昇し為替がドル高・ユーロ安方向に戻ると、NY金は1933ドル台の水準から大きく崩れ1914.2ドルまで直近の安値を更新した。その後は、米長期金利の上昇と為替のドル高・ユーロ安基調が一巡して、NY金は1919ドル台まで下げ幅を縮小する動きを見せた。一方、NY白金は、4営業日ぶりに反発した。NY白金の10月限は、為替のドル安・ユーロ高方向の動きによって913.6ドルまで急反発した。しかし、高値をつけてからは、為替がドル高・ユーロ安基調に戻るとNY白金は高値から崩れ893ドル台まで上げ幅を縮小した。その後は、安値拾いの買いやNYパラジウムの反発によってNY白金は898ドル台まで買い直されるなど、下押しは限定的となった。
NY金12月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金10月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
17日のWTI原油は急反発。WTI原油期近9月限は前日比1.01ドル高の80.39ドル、北海ブレント原油期近10月限は同0.67ドル高の84.12ドル。RBOBガソリン9月限は同4.54セント安の282.17セント、NYヒーティングオイル期近9月限は同7.29セント高の309.38セント。
昨日のWTI原油は、中国のエネルギー需要の改善観測によって急反発した。WTI原油の9月限は、序盤から為替のドル安・ユーロ高基調によって上昇する展開となった。更に、中国の今後数カ月中に追加の景気対策が見込まれると、同国のエネルギー需要の改善観測が広がり、WTI原油は81.08ドルまで急反発した。しかし、その後は、為替がドル高・ユーロ安方向に戻ると、WTI原油は徐々に水準を切り下げ、80ドル割れまで上げ幅を縮小した。
WTI原油期近9月限日足
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(CBOTコーン)
17日のシカゴコーンは続伸。期先12月限は前日比4.25セント高の484.75セント。
昨日のシカゴコーンは、安値拾いや持ち高調整による買いによって続伸した。シカゴコーンの12月限は8月16日に473.50セントの安値をつけてから、安値拾いの買いが続いている。昨日は、来週から開催が予定されているプロファーマー主催のクロップツアーの視察調査を控え、持ち高調整による買いも上昇要因となり487.75セントまで上昇した。クロップツアーでは3フィート×3フィートの面積の刈り込みを行い、その面積内のコーンの収量を測定していく。よって、収穫量を見通す上で重要なイベントとなっていることから、市場ではクロップツアーの結果が注目されている。
シカゴコーン期近12月限日足
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