(貴金属市場)
17日の金標準は小幅続落。金標準の中心限月6月限は前日比2円安の8898円。
夜間立会の金標準の中心限月は、NY金の軟調地合いと為替の円安基調によって8900円を中心としたレンジでの動きとなった。NY金は、米国の利上げ長期化観測によって12月限は1922.0ドルまで直近の安値を更新した。日中立会は、為替の円安基調の中、NY金が1918.8ドルまで安値更新すると金標準は8890円まで売られた。しかし、日中の安値をつけてからは、NY金が1923ドル台まで戻ると、金標準は8900円台まで買い直された。その後も、NY金の続落と為替の円安の動きによって、夜間立会と同様に8900円を挟んだレンジでの動きが続いた。
日中のNY金は1918.8ドルまで下値水準を切り下げている。引き続き米国の利上げ長期化観測が圧迫要因となっているが、今晩は米国の新規失業保険申請件数やフィラデルフィア連銀景況指数の発表が予定され、強気な結果となれば引き続き為替のドル高基調によるNY金の下落が警戒される。金標準は、NY金の軟調地合いを為替の円安基調で相殺する動きとなり8900円付近で推移している。引き続き為替の円安基調が金標準の下支えになると見たいが、今後もドル円相場の動向に注意したい。
金標準の日足チャート
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