(NY貴金属)
16日のNY金は続落。NY金期近12月限は前日比6.9ドル安の1928.3ドル、NY白金期近10月限は0.9ドル安の891.3ドル、NY銀期近9月限は同12.1セント安の2253.5セント。
昨日のNY金は、為替のドル高・ユーロ安基調によって8営業日連続で下落した。NY金の12月限は、序盤に為替のドル安・ユーロ高方向の動きによって1938.2ドルまで反発した。しかし、NY金の反発は一時的な動きとなり、米国の根強いインフレを背景に利上げが長期化するとの思惑によって、米長期金利が上昇し為替がドル高・ユーロ安基調に戻ると、NY金は再び軟調地合いの展開から1930ドル割れとなった。その後、7月25日~26日に開催された米FOMC(連邦公開市場委員会)議事要旨で、大半の参加者が一段の金融引き締めが必要になるとして、0.25%の利上げを支持した。このややタカ派的な内容によってNY金は一段の下落となり1922.0ドルまで直近の安値を更新した。NY白金は続落し、米FOMC議事要旨の公表後に下げ幅を拡大した。NY白金の10月限は、為替のドル高・ユーロ安基調によって885.0ドルまで続落したが、その後は、安値警戒による持ち高調整の動きから898.7ドルまで反発した。しかし、NY白金の反発は一時的な動きとなり、米FOMC議事要旨の公表後に、為替のドル高・ユーロ安が一段と進むと、NY白金は886ドル台まで売り直された。
NY金12月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金10月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
16日のWTI原油は大幅続落。WTI原油期近9月限は前日比1.61ドル安の79.38ドル、北海ブレント原油期近10月限は同1.44ドル安の83.45ドル。RBOBガソリン9月限は同1.95セント高の286.71セント、NYヒーティングオイル期近9月限は同0.71セント安の302.09セント。
昨日のWTI原油は、米国の利上げ長期化観測によるエネルギー需要の後退懸念が圧迫要因となり続落した。WTI原油の9月限は、序盤から売り買い交錯する中、81ドルを中心としたレンジで推移した。しかし、その後は、米国の根強いインフレを背景に利上げの長期化観測から、エネルギー需要の後退懸念によって売り圧力が強まると、WTI原油は80ドル割れの展開となった。更に、ややタカ派的な内容となった米FOMC議事要旨が公表されると、WTI原油は下げ幅を拡大して79.05ドルまで売り込まれた。
WTI原油期近9月限日足
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(CBOTコーン)
16日のシカゴコーンは反発。期先12月限は前日比6.00セント高の481.50セント。
昨日のシカゴコーンは、売られ過ぎ警戒によって4営業日ぶりに反発した。シカゴコーンの12月限は、序盤に473.50セントまで下落して直近の安値を更新した。しかし、安値をつけてからは、為替のドル高・ユーロ安基調が一巡して、ドル安・ユーロ高方向に戻るとシカゴコーンは出直りの展開となった。その後は、再び為替がドル高・ユーロ安基調となったが、シカゴコーンは売られ過ぎ警戒によってドル高の動きに反応せず484.50セントまで買い進まれ4日ぶりに上昇した。
シカゴコーン期近12月限日足
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