(NY貴金属)
14日のNY金は続落。NY金期近12月限は前日比2.6ドル安の1944.0ドル、NY白金期近10月限は7.8ドル安の906.8ドル、NY銀期近9月限は同3.5セント安の2270.8セント。
週明けのNY 金は、引き続き米長期金利の上昇と為替のドル高・ユーロ安基調によって続落した。先週末に発表された7月の米PPI(卸売物価指数)のインフレ圧力の根強さを示す内容によって、週明けも米長期金利が上昇し為替がドル高・ユーロ安方向に進んだ。この米長期金利の上昇と為替のドル高・ユーロ安基調が、引き続きNY金の圧迫要因となり、12月限は1934.2ドルまで直近の安値を更新した。しかし、安値をつけてからは、ニューヨーク連邦準備銀行が発表した7月の消費者調査で1年先の期待インフレ率は3.55%と、2021年4月以来2年3カ月ぶりの水準に低下したことをきっかけに、米長期金の上昇と為替のドル高・ユーロ安基調が一巡すると、NY金は1945ドル台まで買い直される動きも見せた。NY白金もNY金と同様に下落した。NY白金の10月限は、為替のドル高・ユーロ安基調を背景に軟調地合いとなり900ドル割れの展開から893.6ドルまで崩れた。しかし、その後は、為替のドル高・ユーロ安基調が一巡するとNY白金は908ドル台まで下げ幅を縮小した。
NY金12月限日足
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NY白金10月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
14日のWTI原油は反落。WTI原油期近9月限は前日比0.68ドル安の82.51ドル、北海ブレント原油期近10月限は同0.60ドル安の86.21ドル。RBOBガソリン9月限は同5.87セント安の290.62セント、NYヒーティングオイル期近9月限は同3.32セント安の308.83セント。
週明けのWTI原油は、中国の景気先行き不透明感が圧迫要因となり反落した。11日に発表された中国人民銀行(中央銀行)の7月の新規銀行融資が2009年終盤以来の低水準となっていることを受けて、中国の景気先行き不透明感による石油需要の後退懸念が圧迫要因となった。更に、為替のドル高・ユーロ安基調による、商品の割高感も売り材料となりWTI原油の9月限は81.76ドルまで崩れた。しかし、安値をつけてからは、産油国の供給引締めによる需給ひっ迫懸念が下支えとなり83ドル台まで買い戻されるなど、底堅い動きも見せた。
WTI原油期近9月限日足
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(CBOTコーン)
14日のシカゴコーンは小幅続落。期先12月限は前日比0.50セント安の487.75セント。
週明けのシカゴコーンは、乱高下の展開の中で小幅続落した。シカゴコーンの12月限は、為替のドル高基調やシカゴ小麦の下落によって481.00セントまで売られる動きとなったが、その後は、為替のドル高基調の一巡やシカゴ大豆の上昇に反応して489.00セントまで反発するなど外部要因に翻弄された。シカゴ小麦は低調な輸出需要を背景に下落したが、シカゴ大豆は仕向け先不明ながら41万6000トンの輸出需要によって上昇した。
シカゴコーン期近12月限日足
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