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【海外商品市況】WTI原油は84ドル台まで大幅続伸

2023.08.10

※10日・11日の海外商品市況は、都合により休信させていただきます。

(NY貴金属)
9日のNY金は続落。NY金期近12月限は前日比9.3ドル安の1950.6ドル、NY白金期近10月限は11.5ドル安の892.7ドル、NY銀期近9月限は同8.2セント安の2273.1セント。
昨日のNY金は、中国の金需要の後退懸念によって3日連続で下落した。昨日発表された7月の中国CPI(消費者物価指数)が、前年比でマイナス0.3%の低下となり2年5か月ぶりにマイナス圏となった。この弱気な中国の経済指標を受けて、中国の景気先行き不安による同国の金需要の後退懸念が圧迫要因となり、NY金の12月限は売り込まれ1948.8ドルまで下値水準を切り下げた。NY白金もNY金と同様に3営業日連続で下落した。NY白金の10月限は、中国の景気先行き不安によって、NY金・NY銀の軟調地合いに引っ張られ、900ドルを再び割り込むと6月30日の安値894.2ドルを下抜けして891.0ドルまで直近の安値を更新した。

NY金12月限日足


※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

NY白金10月限日足


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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
9日のWTI原油は大幅続伸。WTI原油期近9月限は前日比1.48ドル高の84.40ドル、北海ブレント原油期近10月限は同1.38ドル高の87.55ドル。RBOBガソリン9月限は同8.33セント高の292.84セント、NYヒーティングオイル期近9月限は同12.14セント高の320.70セント。
昨日のWTI原油は、需給ひっ迫懸念によって大幅続伸した。7月から開始しているサウジアラビアの日量100万バレルの自主減産の継続や9月にロシアの日量30万バレルの石油輸出削減など産油国の供給引き締めが引き続き上昇要因となった。更に、昨日発表された米国の強気な在庫統計による需給の引き締まりも支援材料となった。米EIA(エネルギー情報局)が発表した、原油在庫は、前週比で590万バレル増と市場予想の同60万バレル増を大幅に上回る積み増しとなった。しかし、ガソリン在庫が市場予想の8000バレル減に対し270万バレル減、中間留分在庫は市場予想の6000バレル増に対し170万バレル減と強気な結果となった。この石油製品の在庫の減少による需給の引き締まりによってNYガソリン・ヒーティングオイルの大幅上昇が、WTI原油の支援材料となり9月限は84.65ドルまで直近の高値を更新した。

WTI原油期近9月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(CBOTコーン)
9日のシカゴコーンは反落。期先12月限は前日比4.50セント安の494.25セント。
昨日のシカゴコーンは、11日の米農務省の需給報告前のポジション調整とシカゴ小麦の値崩れによって反落した。シカゴコーンの12月限は序盤に502.75セントまで上昇する動きを見せたが、その後は11日の米農務省の需給報告を控えポジション調整によって上値水準を切り下げる展開となった。その後、シカゴ小麦の値崩れによってシカゴコーンの売り圧力が強まると493.00セントまで反落した。シカゴ小麦の値崩れは、黒海経由の穀物輸出に関する材料不足と需給報告前のポジション調整によって大幅安となった。

シカゴコーン期近12月限日足

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