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【海外商品市況】WTI原油は波乱の展開の中で急反発

2023.08.09

(NY貴金属)
8日のNY金は続落。NY金期近12月限は前日比10.1ドル安の1959.9ドル、NY白金期近10月限は22.7ドル安の904.2ドル、NY銀期近9月限は同42.5セント安の2280.7セント。
昨日のNY金は、為替のドル高基調が圧迫要因となり続落した。昨日の発表された7月の中国の貿易統計は、輸出が前年比14.5%減・輸入は同12.4%減と大幅に落ち込み3か月連続で前年比を割れた。ちなみに、前月の輸出は12.4%減・市場予想12.5%減、輸入は同6.8%減・市場予想5.0%減と市場予想を大幅に下回った。この弱気な中国の貿易統計を受けて、外国為替市場で対主要通貨のドルが上昇にすると、ドル建てで取引される商品の割高感によって金は売られ、NY金の12月限は1956.5ドルまで続落した。下落局面では、中国の景気先行き不安による金需要の後退懸念も売り材料となった。NY白金は大幅続落して直近の安値を更新した。序盤から為替のドル高・ユーロ安基調によってNY白金の10月限は続落して、900ドルを割り込むと899.7ドルまで売り込まれた。しかし、安値をつけてからは、為替のドル高・ユーロ安基調が一巡するとNY白金は907ドル台まで下げ幅を縮小する動きも見せた。

NY金12月限日足


※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

NY白金10月限日足


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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
8日のWTI原油は急反発。WTI原油期近9月限は前日比0.98ドル高の82.92ドル、北海ブレント原油期近10月限は同0.83ドル高の86.17ドル。RBOBガソリン9月限は同4.07セント高の284.51セント、NYヒーティングオイル期近9月限は同7.01セント高の308.56セント。
昨日のWTI原油は、波乱の展開の中で急反発した。WTI原油の9月限は、序盤に弱気な中国の貿易統計による中国の石油需要の後退懸念と為替のドル高・ユーロ安基調によって80ドルを割り込むと79.90ドルまで売り込まれた。しかし、安値をつけてからは、産油国の供給引き締めによる相場の下支えと、米国のEIA(エネルギー情報局)の月報によって急反発した。昨日公表された8月のEIAの月報で、2023年の米実質GDP(国内総生産)の伸び率を1.5%から1.9%として、米原油生産見通しを過去最高の日量1276万バレルに上方修正した。この底堅い米景気見通しよる需要期待と産油国の供給引き締めが、買い材料となり、WTI原油は清算値決定後に83.08ドルまで急反発した。

WTI原油期近9月限日足

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(CBOTコーン)
8日のシカゴコーンは反発。期先12月限は前日比3.00セント高の498.75セント。
昨日のシカゴコーンは、安値拾いの買いによって反発した。シカゴコーンの12月限は、序盤から軟調地合いを維持して490.50セントまで続落した。しかし、10日営業日連続で下落していることや前日の安値489.25セントを下抜けしなかったことによって、その後は安値拾いの買いが台頭すると、シカゴコーンは501.25セントまで反発した。

シカゴコーン期近12月限日足

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