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【海外商品市況】WTI原油は続伸して83ドル台まで高値更新

2023.08.05

(NY貴金属)

4日のNY金は反発。NY金期近12月限は前日比7.3ドル高の1976.1ドル、NY白金期近10月限は6.7ドル高の928.5ドル、NY銀期近9月限は同1.9セント安の2371.6セント。
週末のNY金は、米長期金利の低下と為替のドル安基調を背景に反発した。週末に発表された米国の7月の雇用統計は、非農業部門雇用者数は18万7000人増と市場予想の20万人増を下回った。失業率は3.5%と前回の3.6%より若干改善し、平均受給は0.4%と前回と伸び率は横ばいとなった。このやや弱気となった、米雇用統計の結果を受けて、米FRB(連邦準備制度理事会)による利上げサイクルの終焉観測が台頭すると、米長期金利が低下し、為替はドル安・ユーロ高基調に動きNY金に買いが入った。NY金の12月限は、米雇用統計の発表直後に1954.5ドルまで急落したが、直ぐに反発に転じ1984.2ドルまで反発した。その後は、為替のドル安・ユーロ高基調が一巡するとNY金は1980ドル割れの展開となり1970ドル台後半で推移した。NY白金もNY金と同様に反発した。NY白金の10月限は、米雇用統計発表前に914.1ドルまで直近の安値を更新した。しかし、その後は、やや弱気な米雇用統計の結果を受けて為替がドル安・ユーロ高方向の進むとNY白金は931.5ドルまで反発した。

NY金12月限日足


※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

NY白金10月限日足


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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)

4日のWTI原油は続伸。WTI原油期近9月限は前日比1.27ドル高の82.82ドル、北海ブレント原油10月限は前日比1.10ドル安の86.24ドル。RBOBガソリン9月限は同1.84セント高の278.31セント、NYヒーティングオイル期近9月限は同1.27セント安の306.22セント。
週末のWTI原油は、引き続き産油国の供給引き締め観測が支援材料となり続伸した。週末にOPECプラスはオンライン形式で合同閣僚監視委員会(JMMC)を開催し、現行の協調減産を維持することを確認した。前日は、サウジアラビアが7月からの日量100万バレル自主減産を9月も継続する方針を表明し、ロシアも9月の原油輸出を日量30万バレル削減することを発表していた。この産油国の供給引き締めが、WTI原油の買い材料となり、WTI原油の9月限は83.24ドルまで直近の高値を更新した。しかし、高値をつけてからは、週末要因による持ち高調整によって82ドル台半ばまで上げ幅を縮小した。

WTI原油期近9月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(CBOTコーン)

4日のシカゴコーンは続落。期先12月限は前日比3.75セント高の497.25セント。
週末のシカゴコーンは、ウクライナ情勢の悪化による穀物の供給不安の再燃によって9営業日ぶりに反発した。ウクライナ軍は、黒海に面するロシアの主要穀物輸出拠点のノボロシスク港付近を水上ドローンで攻撃した。この攻撃によって世界的な穀物の供給不安が再燃したことが、シカゴコーンの買い材料となり、12月限は、506.50セントまで上昇した。しかし、高値をつけてからは、停止していた船舶の移動が再開されると、シカゴコーンは500セントを割れて497セント台まで上げ幅を縮小した。

シカゴコーン期近12月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

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