(NY貴金属)
3日のNY金は続落。NY金期近12月限は前日比6.2ドル安の1968.8ドル、NY白金期近10月限は8.6ドル安の921.8ドル、NY銀期近9月限は同17.5セント安の2369.7セント。
昨日のNY金は、米長期金利の上昇が圧迫要因となり続落した。フィッチレーティングスの米国債の格下げによって米債券売りが活発化したことから、米長期金利が上昇してNY金の12月限は一時1964.5ドルまで売り込まれた。しかし、安値をつけてからは、為替のドル安・ユーロ高の動きによって1974ドル台まで戻るなど、底堅い動きも見せている。NY白金もNY金と同様に続落した。NY白金の10月限は、序盤は為替のドル高・ユーロ安基調によって軟調地合いが続いた。その後は、為替のドル高・ユーロ安基調が一巡したが、NY白金は反応せず918.5ドルまで売り込まれ直近の安値を更新した。今晩は、米国の雇用統計の発表が予定され、金標準・白金標準は相場の急激な変動に注意したい。
NY金12月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金10月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
3日のWTI原油は急反発。WTI原油期近9月限は前日比2.06ドル高の81.55ドル、北海ブレント原油10月限は前日比1.94ドル安の85.14ドル。RBOBガソリン9月限は同1.11セント安の276.47セント、NYヒーティングオイル期近9月限は同7.06セント安の307.49セント。
昨日のWTI原油は、主要産油国の供給引締めによって急反発した。主要産油国のサウジアラビアが、7月から継続している日量100万バレルの自主減産を9月も維持する方針を明らかにした。ロシアも9月に原油輸出を日量30万バレルの削減を表明した。この主要産油国の供給引締めによってWTI原油は急反発した。更に、上昇局面では、前日に発表されたEIAの週間在庫統計で、原油在庫が前週比1700万バレルの減少による大幅な在庫の取り崩しも支援材料となり、WTI原油の9月限は81.86ドルまで上昇した。
WTI原油期近9月限日足
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(CBOTコーン)
3日のシカゴコーンは続落。期先12月限は前日比7.00セント安の493.50セント。
昨日のシカゴコーンは、引き続き生育に適した天候と弱気な需要を背景に8日営業日連続で下落した。週末にかけての米コーンベルトの天候は、にわか雨と平年並みから高めの気温によってトウモロコシの生育を促す予報となっている。更に、米農務省が発表した週間輸出成約高が、旧穀と新穀合わせて45万6400トンと予想レンジの35万~120万トンの下限に近い弱気な結果となった事が、シカゴコーンの圧迫要因となった。この弱気な材料を受けて、シカゴコーンの12月限は493.00セントまで直近の安値を更新した。
シカゴコーン期近12月限日足
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