(貴金属市場)
3日の白金標準は続落。白金標準の中心限月6月限は前日比11円安の4235円。
夜間立会の白金標準の中心限月は、為替の円安基調によって4264円まで反発する動きとなったが、その後はNY白金の値崩れによって4220円台まで続落した。NY白金は、強気な米国の経済指標によって為替のドル高・ユーロ安基調が圧迫要因となり、10月限は925.7ドルまで直近の安値を更新した。日中立会は、NY白金が軟調地合いを維持して924.7ドルまで下落すると、白金標準は4213円まで下げ幅を拡大した。しかし、その後、日銀が臨時の国債買い入れオペレーションを通知したことをきっかけに、為替が一段の円安方向に進むと白金標準は4241円まで戻りを見せた。
日中のNY白金は、引き続き為替のドル高・ユーロ安基調によって922.6ドルまで下値水準を切り下げている。今晩も欧米主要国の製造業PMIや米国の新規失業保険申請件数など複数の経済指標の発表が予定されている。昨日は、米国の強気な雇用関連の経済指標によって為替がドル高に進んだことを踏まえると、今晩の米国の経済指標に注目したい。白金標準は、NY白金の下落と為替の円安基調によって日中は4210円台から4240円台のレンジの動きとなっている。為替のドル高基調によってNY白金の下落が予想されるが、国内は為替の円安基調によって白金標準の下げ幅は限定的になる可能性も。ただし、NY白金の下落基調が一段と強まると白金標準の4200円割れも想定される。
白金標準の日足チャート
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