フジトミ証券株式会社は投資サービスをはじめ、保険・環境関連サービスをご提供致します。

投資情報ナビ

【海外商品市況】為替のドル高基調によって、NY金・NY白金・WTI原油は続落

2023.08.03

(NY貴金属)

2日のNY金は続落。NY金期近12月限は前日比3.8ドル安の1975.0ドル、NY白金期近10月限は10.0ドル安の930.4ドル、NY銀期近9月限は同45.4セント安の2387.2セント。
昨日のNY金は、米国の年内に追加利上げ観測の再燃が圧迫要因となって続落した。NY金の12月限は序盤に、フィッチ・レーティングスの米国債の格付け引き下げがきっかけとなり、1990ドル台まで急伸した。その後は、1980ドル台から1990ドル台のレンジで推移していたが、米国のADPの全米雇用者数の発表後に、相場は反転した。7月の非農業部門の民間就業者数は32万4000人増となり、市場予想の18万9000人増を大きく上回る結果となった。この労働市場の需要の底堅さによって、米FRB(連邦準備制度理事会)が年内に追加利上げに踏み切るとの観測が再燃すると、米長期金利が上昇し為替はドル高・ユーロ安基調によってNY金は高値から崩れ1969.1ドルまで売り込まれた。NY白金も続落して直近安値を再び更新した。昨日のNY白金は、引き続き為替のドル高・ユーロ安基調によって、ドル建てで取引される白金は割高感から925.7ドルまで売り込まれ、直近の安値を更新した。

NY金12月限日足


※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

NY白金10月限日足


※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)

2日のWTI原油は続落。WTI原油期近9月限は前日比1.88ドル安の79.49ドル、北海ブレント原油10月限は前日比1.71ドル安の83.20ドル。RBOBガソリン9月限は同9.72セント安の277.58セント、NYヒーティングオイル期近9月限は同1.91セント安の300.43セント。
昨日のWTI原油は、為替のドル高・ユーロ安基調が圧迫要因となって大幅続落した。WTI原油の9月限は、フィッチ・レーティングスの米国債の格付け引き下げによって、投資家のリスク回避の動きによって序盤から軟調地合いとなった。その後は、7月のADP全米雇用者数が強気な内容になると、為替のドル高・ユーロ安基調が圧迫要因となってWTI原油は79.05ドルまで大幅続落した。しかし安値をつけてからは、米国のEIA(エネルギー情報局)の在庫統計で、原油在庫が前週比1700万バレル減と市場予想の140万バレル減を大きく上回ったことが支援材料になり、WTI原油は79.90ドル台まで下げ幅を縮小した。ただ、原油在庫の歴史的な大幅減少に対して、WTI原油の戻りは限定的となっている。

WTI原油期近9月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(CBOTコーン)

2日のシカゴコーンは続落。期先12月限は前日比6.75セント安の500.50セント。
昨日のシカゴコーンは、米国債の格付けの引き下げと米コーンベルトの生育に適した天候が、圧迫要因となって続落した。格付け大手フィッチ・レーティングスが、米国債の格付けを最上級の「AAA」から「AA+」に下げ、穀物相場全般で売り圧力となった。また、米コーンベルトでは、トウモロコシの生育に適した天候が続くことから、作柄改善の期待が膨らんだことも売り材料となった。この弱気な材料によって、12月限は500セントを割って497.50セントまで直近安値を更新した。

シカゴコーン期近12月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

ツイッター:https://twitter.com/@tazawa_fujitomi

  • プライム情報・記事一覧
  • 経済カレンダー
  • 相場表

▲ PAGE TOP