(貴金属市場)
2日の白金標準は反落。白金標準の中心限月6月限は前日比62円安の4246円。
夜間立会の白金標準の中心限月は、NY白金の値崩れによって4231円まで急落した。しかし、安値をつけてからは、NY白金の下げ止まりと為替の円安基調が白金標準の支援材料となり4280円まで下げ幅を縮小した。NY白金は、為替のドル高・ユーロ安の動きによって928.5ドルまで直近の安値を更新したが、その後は940ドル台まで戻りを見せた。日中立会は、引き続き為替のドル安・ユーロ高基調によって白金標準は下げ幅を拡大し、14時過ぎに為替が円高方向に進むと白金標準は4242円まで売り直された。
日中のNY白金は、935.0ドルまで続落している。引き続き為替のドル安・ユーロ高基調が、圧迫要因となっている。朝方にフィッチ・レーティングスが米国債の格付けを「AAA」から「AA+」に引き下げ、一時的なドル安基調となったが、その後は再びドル高基調に戻っている。今晩は、米国のADP全米雇用者数の発表が予定され、週末の雇用統計を控え、雇用関連の経済指標となるだけに注目したい。白金標準はNY白金の続落によって4250円台まで下落している。前日からNY白金の値崩れに対して、白金標準は為替の円安基調によって下げが限定的となっている。ただ、NY白金は軟調地合いを維持していることから、白金標準の上値水準の切り下げが想定される。
白金標準の日足チャート
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