(NY貴金属)
31日のNY金は続伸。NY金期近12月限は前日比9.3ドル高の2009.2ドル、NY白金期近10月限は14.9ドル高の958.6ドル、NY銀期近9月限は同47.7セント高の2497.2セント。
週明けのNY金は、欧米の金利先高懸念の後退によって続伸した。先週末の米国のインフレ関連指標の低下による利上げ終了観測が、引き続き週明けのNY金の買い材料となった。また、7月のユーロ圏の消費者物価指数が、前年比5.3%と前回の5.5%から低下、コア消費者物価指数も前月比5.5%と前回から横ばいとなり、インフレの鈍化傾向によって欧州の金利先高観の後退もNY金の支援材料となった。この欧米の金利先高感の後退によってNY金の12月限は一時2010.9ドルまで続伸した。しかし、高値をつけてからは、為替のドル高基調によってNY金は2003ドル台まで上げ幅を縮小した。NY白金も上昇。NY白金の10月限は、序盤に為替のドル安・ユーロ高基調によって967.3ドルまで急反発した。しかし、高値をつけてからは、為替がドル高・ユーロ安方向に動くとNY白金は960ドルを挟んだ水準まで上げ幅を縮小した。
NY金12月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金10月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
31日のWTI原油は3営業日連続で上昇。WTI原油期近9月限は前日比1.22ドル高の81.80ドル、北海ブレント原油9月限は前日比0.70ドル高の85.56ドル。RBOBガソリン8月限は同2.68セント高の292.90セント、NYヒーティングオイル期近8月限は同3.23セント高の299.09セント。
昨日のWTI原油は、需給ひっ迫懸念によって大幅続伸した。米金融大手ゴールドマン・サックスのアナリストが、7月の世界の石油需要は過去最大の日量1億0280万バレルの見通しを示した。また、インドや米国の堅調な経済状況によって、2023年の石油需要予測を日量約55万バレルに上方修正した。供給面では、サウジアラビアの7月から開始している日量100万バレルの自主減産を9月まで延長するとみられている。この好調な需要と産油国の供給引締めによる需給ひっ迫懸念が買い材料となり、WTI原油の9月限は4月13日の高値81.44ドルを上抜けして82.00ドルまで高値を更新した。
WTI原油期近9月限日足
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(CBOTコーン)
31日のシカゴコーンは大幅続落。期先12月限は前日比17.25セント安の513.00セント。
週明けのシカゴコーンは、米コーンベルトの生育に適した気温の低下とシカゴ小麦の下落が圧迫要因となり大幅続落した。米コーンベルトでは、8月の初旬から気温の低下と降雨によってトウモロコシの生育に適した気候が圧迫要因となっている。また、黒海経由のウクライナ産穀物の生育の好調を受けて、シカゴ小麦の下落も売り材料となった。この弱気な材料によって、週明けのシカゴコーンは大幅続落となり、12月限は一時508.00セントまで直近の安値を更新した。
シカゴコーン期近12月限日足
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