(貴金属市場)
27日の白金標準は続落。白金標準の中心限月6月限は前日比12円安の4323円。
夜間立会の白金標準は、序盤にNY白金の値崩れよって4274円まで急落したが、その後は、NY白金の出直りの動きから4320円台まで下げ幅を縮小した。NY白金は、NYパラジウムの急落に反応して10月限は959.6ドルまで崩れた。しかし、安値をつけてからは、米FOMCを控え持ち高調整による買い戻しの動きから970ドル台まで戻った。注目された米FOMCの声明後は、為替のドル安基調によってNY白金は978ドル台まで上昇した。日中立会は、為替のドル安基調によってNY白金が982ドル台まで上昇すると白金標準は4334円まで買い進まれた。しかし、その後は、NY白金が上げ一服の動きから974ドル台まで上げ幅を縮小すると白金標準は4323円まで売り直された。
日中のNY白金は、為替のドル安基調によって982.3ドルまで上昇している。今晩は、ECB(欧州中央銀行)の政策金利の発表が予定され、NY白金の乱高下に注意したい。今晩のECBの政策金利は、前日の米FOMCと同様に0.25%の利上げがコンセンサスとなっている。市場では織り込み済みとなっているこから、ラガルドECB総裁の記者会見の内容が注目されており、会見後のドル・ユーロの動きにNY白金は翻弄されると見たい。白金標準は夜間の安値から大きく戻りを見せているが、NY白金と同様に今晩はECB総裁の記者会見の内容次第で、それまで様子見が無難としたい。
白金標準の日足チャート
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