(貴金属市場)
26日の金標準は小幅反落。金標準の中心限月6月限は前日比9円安の8901円。
夜間立会の金標準の中心限月は、NY金の1960ドル台を中心としたレンジの動きに翻弄され、8916円まで上昇した後、8877円まで反落した。しかし、金標準の下振れは限定的となり、その後は8900円台まで下げ幅を縮小した。NY金は、今晩の米国のFOMC(連邦公開市場委員会)を控え様子見ムードの中、為替のドル・ユーロの動きに翻弄され1950ドル台前半から1960ドル台後半のレンジでの動きが続いた。日中立会は、NY金の1967ドル台まで上昇し為替が円安方向に進むと金標準は8906円まで下げ幅を縮小したが、その後は、NY金が1963ドル台まで水準を下げると金標準は8891円まで売り直された。しかし、日中立会も夜間立会と同様に金標準の下げは限定的となり、引けにかけてNY金が1968ドル台まで上昇すると金標準は8901円まで下げ幅を縮小した。
日中のNY金は1960ドル台で推移している。今晩は、米FOMCの政策金利の発表が予定されている。政策金利は、0.25%の利上げがコンセンサスとなっているが、FOMCの声明やパウエルFRB(連邦準備制度理事会)議長の会見での、今後の金融政策の方向性が市場では注目されている。ひとまず、米FRB議長の会見までNY金は様子見ムードが予想される。金標準は8900円を挟んだ動きとなっているが、今晩の米FOMCと米FRB議長の記者会見の内容を見極めるまでは様子見が無難としたい。
金標準の日足チャート
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