(NY貴金属)
25日のNY金は反発。NY金期近8月限は前日比1.5ドル高の1963.7ドル、NY白金期近10月限は7.1ドル高の976.6ドル、NY銀期近9月限は同24.3セント高の2482.4セント。
昨日のNY金は、米国のFOMC(連邦公開市場委員会)を控え様子見ムードの中、為替のドル安・ユーロ高の動きによって反発した。日本時間27日午前3時に発表される米国の政策金利は、0.25%の利上げがコンセンサスとなっているが、FOMCの声明やパウエルFRB(連邦準備制度理事会)議長の会見での、今後の金融政策の方向性が市場では注目されている。そのような状況の中、昨日のNY金の8月限は、為替のドル高・ユーロ安方向の動きによって一時1951.6ドルまで売られたが、その後は、為替がドル安・ユーロ高方向に進み、NY金は1967.1ドルまで反発した。NY白金もNY金と同様に反発した。NY白金の10月限は、欧州時間帯にNYパラジウムの急伸によって986.1ドルまで上昇したが、その後は、為替のドル高・ユーロ安基調によって968.8ドルまで下落した。しかし、NY白金の下振れは限定的となり、為替がドル安・ユーロ高方向に進むとNY白金は978ドル台まで買い直された。
NY金8月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金10月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
25日のWTI原油は続伸。WTI原油期近9月限は前日比0.89ドル高の79.63ドル、北海ブレント原油9月限は前日比0.90ドル高の83.64ドル。RBOBガソリン8月限は同4.18セント安の285.33セント、NYヒーティングオイル期近6月限は同0.71セント高の277.76セント。
昨日のWTI原油は、引き続き中国のエネルギー需要の拡大期待が支援材料となり続伸した。中国共産党は24日開催の中央政治局会議で、回復が遅れている国内の景気刺激策として、内需拡大を重視した政策の強化を表明した。この中国の景気刺激策によるエネルギー需要の拡大期待が膨らむと、WTI原油は強調地合いを維持して79.90ドルまで直近の高値を更新した。ただ、高値をつけてからは、利益確定の売りによって79.30ドル台まで上げ幅を縮小した。
WTI原油期近9月限日足
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(CBOTコーン)
25日のシカゴコーンは反落。期先12月限は前日比3.00セント安の565.25セント。
昨日のシカゴコーンは、シカゴ小麦の上げ一巡によって利益確定の売りが台頭して反落した。シカゴコーンの12月限は、序盤にシカゴ小麦の上昇に引っ張られ572.00セントまで上がった。しかし、高値をつけてからはシカゴ小麦の上げ一巡の動きによって、シカゴコーンも上値水準を切り下げると553.75セントまで急反落した。ただ、シカゴコーンの下落は限定的となり、前日に発表された米国のトウモロコシの作柄の改善が見られなかったことが支援材料となると、シカゴコーンは出直りの展開から567セント台まで戻りを見せた。前日に発表された、米トウモロコシの作柄は、「優」と「良」の割合の合計が57%と前週から横ばいとなった。
シカゴコーン期近12月限日足
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