(石油市場)
25日のドバイ原油は大幅続伸。ドバイ原油の中心限月12月限は前日比1620円高の7万0090円。
夜間立会のドバイ原油の中心限月は、海外原油の強調地合いが支援材料となり7万0080円まで上昇した。ドバイ原油の7万円台は、中心限月の繋ぎ足ベースで2022年11月24日以来となった。WTI原油は、米国・中国のエネルギー需要の拡大期待と産油国の供給引締めによる需給のひっ迫懸念が支援材料となり、9月限は79.28ドルまで続伸した。日中立会は、WTI原油が78.70ドル台まで下がると、ドバイ原油は為替の円高方向の動きもあって6万9710円まで上げ幅を縮小した。しかし、WTI原油とドバイ原油の下押しは限定的となり、WTI原油が79ドル台まで再び上昇するなど強調地合いを維持すると、ドバイ原油は為替の円安基調の動きによって7万0090円の高値引けとなった。
日中のWTI原油は、79ドルを挟んだ動きとなっている。前日に79.28ドルまで上昇してから、上げ一服となっているが、下値も限定的となっている。引き続き米国のガソリン需要の拡大や中国の景気刺激策のよるエネルギー需要の回復期待が支援材料になると見たい。更に、明日発表される米国の石油在庫の事前予想は、原油在庫とガソリン在庫が共に200万バレル減となっており、目先80ドルまでの上昇も想定される。ドバイ原油は、WTI原油の強調地合いによって5営業日連続で上昇している。まだWTI原油の強調地合いが続くと見られ、ドバイ原油も上値水準を切り上げる動きが予想される。
ドバイ原油の日足チャート
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