(NY貴金属)
24日のNY金は、続落。NY金期近8月限は前日比4.4ドル安の1962.2ドル、NY白金期近10月限は2.7ドル安の969.5ドル、NY銀期近9月限は同27.4セント安の2458.1セント。
週明けのNY金は、為替のドル高基調が引き続き圧迫要因となって3営業日連続で下落した。NY金8月限は、序盤に為替のドル安・ユーロ高基調によって1969.8ドルまで上昇した。しかし、その後は、為替がドル高・ユーロ安方向に反転すると、NY金は上値水準を切り下げ1955.3ドルまで続落した。25・26日に開催される米FOMC(連邦公開市場委員会)を控え、積極的な商いは手控えられる中、週末から為替のドル高基調による軟調地合いが続いている。NY白金も続落した。NY金と同様に、序盤は為替のドル安・ユーロ高基調によってNY白金の10月限は976.5ドルまで上昇したが、その後は、為替のドル高・ユーロ安基調になるとNY白金は963.1ドルまで急反落した。しかし、安値をつけてからは、再び975ドル台まで買い直されるなど出直りの動きを見せた。ただ、NY白金の出直りの動きは限定的となり、引けにかけては970ドル割れまで売り直された。
NY金8月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金10月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
24日のWTI原油は大幅続伸。WTI原油期近9月限は前日比1.67ドル高の78.74ドル、北海ブレント原油9月限は前日比1.67ドル高の82.74ドル。RBOBガソリン8月限は同9.33セント高の289.51セント、NYヒーティングオイル期近6月限は同2.48セント高の277.05セント。
週明けのWTI原油は、米国・中国のエネルギー需要の拡大期待と産油国の供給引締めの継続観測によって大幅続伸した。WTI原油の9月限は、序盤は76ドル台半ばで推移していたが、その後は、米国のガソリンやジェット燃料の需要期を迎え、徐々に買い拾われる動きとなった。更に、中国の景気刺激策によるエネルギー需要の拡大期待やサウジアラビアやロシアといった主要産油国の供給引締めの継続観測が改めて材料視されると、WTI原油は79.28ドルまで直近の高値を更新した。WTI原油の79ドル台は4月20日以来となる。ただ、高値をつけてからは、急ピッチな上昇による調整安が出て78.60ドル台まで上げ幅を縮小する動きも見せた。
WTI原油期近9月限日足
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(CBOTコーン)
24日のシカゴコーンは、急反発。期先12月限は前日比32.00セント高の568.25セント。
週明けのシカゴコーンは、ロシア・ウクライナ情勢の激化が上昇要因となり急反発した。先週からロシア軍は、ウクライナの穀物関連インフラを標的とした攻撃を行い、昨日は、ドナウ川沿いの穀物倉庫が攻撃された。このロシア軍によるウクライナ産穀物の主要な輸出ルートの攻撃によって、世界的な穀物の供給ひっ迫懸念が台頭し、シカゴ小麦はストップ高となった。このシカゴ小麦の急騰が、シカゴコーンの上昇要因となり、12月限は一時572.25セントまで急反発した。
シカゴコーン期近12月限日足
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