(NY貴金属)
21日のNY金は、続落。NY金期近8月限は前日比4.3ドル安の1966.6ドル、NY白金期近10月限は8.1ドル高の972.2ドル、NY銀期近9月限は同10.7セント安の2485.5セント。
週末のNY金は、米FRB(連邦準備制度理事会)の利上げ打ち止め観測の後退が圧迫要因となって続落した。NY金の8月限は、アジア時間帯に前日の急落に対する自律反発によって1975.9ドルまで反発した。しかし、欧州時間帯から為替のドル高方向の動きによってNY金は高値圏から徐々に上値水準を切り下げた。更に、米国時間帯に入ると、前日の労働市場の底堅い動きから米FRBの利上げ打ち止め観測が後退して、為替のドル高基調が一段と進みNY金は1958.8ドルまで続落した。しかし、安値をつけてからは、為替のドル高基調の一服と来週の米FOMC(連邦公開市場委員会)を控え、NY金は安値から1966ドル台まで戻るなど、1960ドル割れは一時的な動きとなった。一方、NY白金は、急反発した。NY白金の10月限は、為替のドル高基調によってNY金と同様に米国時間帯に960.4ドルまで続落した。しかし、安値をつけてからは、為替のドル高基調の一巡やNYパラジウムの上昇によって、NY白金は出直りの展開となり974.6ドルまで急反発した。
NY金8月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金10月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
21日のWTI原油は大幅続伸。WTI原油期近9月限は前日比1.42ドル高の77.07ドル。RBOBガソリン8月限は同5.86セント高の280.18セント、NYヒーティングオイル期近6月限は同8.13セント高の274.57セント。
週末のWTI原油は、ロシア・ウクライナ情勢の激化による供給不安によって大幅続伸した。WTI原油の9月限は、中国の景気刺激策による同国のエネルギー需要の拡大期待が引き続き支援材料となり序盤から買いが先行した。その後、ロシア・ウクライナ情勢の戦闘の激化によって、ロシアのエネルギー供給の不安感が台頭すると、WTI原油は77.29ドルまで大幅続伸した。しかし、高値をつけてからは、週末要因と来週の米FOMCを控え、持ち高調整によって76.80ドル台まで上げ幅を縮小した。
WTI原油期近8月限日足
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(CBOTコーン)
21日のシカゴコーンは、大幅続落。期先12月限は前日比10.00セント安の536.25セント。
週末のシカゴコーンは、天候リスクの後退やシカゴ小麦の急落が圧迫要因となって続落した。米コーンベルトの最新の予報で、中西部は低温・多湿となり、天候リスクが後退した。また、前日から値崩れしているシカゴ小麦の急落もシカゴコーンの圧迫要因となり、シカゴコーンの12月限は531.25セントまで売り込まれた。その後、連日の下落に対する持ち高調整によって546.25セントまで戻りを見せた。しかし、戻りが一巡すると再び売られる展開となり、下落局面では為替のドル高基調も圧迫要因となり532.00セントまで売り直された。
シカゴコーン期近12月限日足
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