(NY貴金属)
20日のNY金は急反落。NY金期近8月限は前日と前日比9.9ドル安の1970.9ドル、NY白金期近10月限は20.7ドル安の964.1ドル、NY銀期近9月限は同42.5セント安の2496.2セント。
昨日のNY金は、米長期金利の上昇と為替のドル高基調が圧迫要因となり急反落した。昨日発表された米国新規失業保険申請件数が、前週比9000件減の22万8000件となり、市場予想の24万2000件を下回り2週連続で改善された。この労働市場の堅調さを示す内容をきっかけに米長期金利の上昇と為替がドル高基調に進むと、NY金の8月限は1967.7ドルまで急反落した。しかし、安値をつけてからは、米長期金利の上昇や為替のドル高基調が一巡すると、NY金は1972ドル台まで下げ幅を縮小した。NY白金は、大幅続落。NY金と同様に為替のドル高基調の動きによって割高感からNY白金は続落の展開となり、10月限は961.6ドルまで下値水準を切り下げた。ただ、安値をつけてからは、為替のドル高基調が一巡すると、NY白金は引けにかけて965ドル台まで戻りを見せた。
NY金8月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金10月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
20日のWTI原油は小幅反発。WTI原油期近8月限は前日比0.28ドル高の75.63ドル。RBOBガソリン8月限は同2.27セント高の274.32セント、NYヒーティングオイル期近6月限は同2.26セント高の266.44セント。
昨日のWTI原油は、売り買い交錯する中、小幅反発した。序盤は中国の燃料油輸入量が前月比5%増の約270万トンとなり月間輸入量としては、年初来で最大となった。この燃料油輸入量の増加を受けて、中国のエネルギー需要の拡大期待によって、WTI原油の8月限は、76.15ドルまで上昇した。しかし、76ドル台の動きは一時的となり、この日発表された米経済指標の一部が強気な内容となると、米長期金利が上昇し為替がドル高基調となった。この米長期金利とドル相場の動きをきっかけに、WTI原油は74.72ドルまで急反落した。ただ、WTI原油の下落も限定的となり、為替のドル高基調が一巡すると再び76.00ドルまで買い直されるなど、底堅い動きとなった。
WTI原油期近8月限日足
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(CBOTコーン)
20日のシカゴコーンは、急反落。期先12月限は前日比6.75セント安の546.25セント。
昨日のシカゴコーンは、シカゴ小麦の高値圏からの値崩れや為替のドル高基調によって急反落した。シカゴコーンの12月限は、序盤にロシア・ウクライナ情勢の緊迫化によるウクライナ産穀物の供給不安を背景に563.25セントまで再び上昇した。しかし、その後は、シカゴ小麦の高値圏からの値崩れと為替のドル高基調が圧迫要因になると、シカゴコーンは利益確定の売りが膨らみ542.25セントまで急反落した。ただ、安値をつけてからは、下げ一服の展開から引けにかけては546.00セントまで下げ幅を縮小した。
シカゴコーン期近12月限日足
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