(NY貴金属)
19日のNY金は横ばい。NY金期近8月限は前日と変わらず1980.8ドル、NY白金期近10月限は9.6ドル安の984.8ドル、NY銀期近9月限は同13.1セント高の2538.7セント。
昨日のNY金は、売り買い交錯する中、清算値ベースで横ばいとなった。ここ最近発表された米国の経済指標が、インフレ鈍化や労働市場の減速と弱気な結果が続いたことから、来週開催される米FOMC(連邦公開市場委員会)で利上げの打ち止め観測が広がる中、NY金の8月限は序盤に1984.6ドルまで買われた。しかし、新たな材料不足によって、米国取引時間帯に米長期金利の上昇と為替のドル高基調によってNY金は1973.3ドルまで反落した。ただ、NY金の下振れは限定的となり、その後、上昇した米長期金利が上値水準を切り下げ為替のドル高基調が一巡すると、NY金は出直りの動きから1982ドル台まで買い直された。一方、NY白金は、急反落した。NY白金の10月限は、序盤に998.0ドルまで続伸する動きとなったが、その後は為替のドル高基調によって急反落となり980.1ドルまで売り込まれた。前日に1000ドルの大台まで上昇したこともあって。下落局面では利益確定の売りも急落要因となった。
NY金8月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金10月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
19日のWTI原油は反落。WTI原油期近8月限は前日比0.40ドル安の75.35ドル、北海ブレント原油9月限は同0.17ドル安の79.46ドル。RBOBガソリン8月限は同2.61セント高の272.05セント、NYヒーティングオイル期近6月限は同4.24セント高の264.18セント。
昨日のWTI原油は、弱気な米国の在庫統計によって反落した。序盤に中国の景気刺激策の導入を示唆する発言によって、同国のエネルギー需要の拡大期待が支援材料となり、WTI原油の8月限は76.97ドルまで続伸した。しかし、その後は、米国のEIA(エネルギー情報局)の週間在庫統計で、事前予想の前週比240万バレルの減少に対し同70万バレルの減少にとどまったことによって、前日の上昇要因となった米国の需給の引き締まり観測が後退すると、WTI原油は75.07ドルまで急反落した。しかし、安値をつけてからは下げ一服の展開となり引けにかけて75.30ドル台まで下げ幅を縮小した。
WTI原油期近8月限日足
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(CBOTコーン)
19日のシカゴコーンは、続伸。期先12月限は前日比18.50セント高の553.00セント。
昨日のシカゴコーンは、引き続き天候リスクとロシア・ウクライナ情勢の激化によって続伸した。米コーンベルトで、7月末まで乾燥した天候と気温の上昇による作柄の悪化が警戒された。更に、ロシアが、ウクライナ産穀物の輸出港となる南部のオデッサ州のチョルノモルスク港を空爆し、貯蔵されていた大量の穀物が失われた。この空爆によって、シカゴ小麦の急騰がシカゴコーンの支援材料となり、シカゴコーンの12月限は一時563.75セントまで上昇した。
シカゴコーン期近12月限日足
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