(NY貴金属)
18日のNY金は急伸。NY金期近8月限は前日比24.4ドル高の1980.0ドル、NY白金期近10月限は6.9ドル高の994.4ドル、NY銀期近9月限は同23.8セント高の2525.6セント。
昨日のNY金は、米国の利上げ長期化懸念の後退観測が支援材料となって急反発した。昨日発表された、米国の6月の小売売上高が前月比0.2%増と前回の0.3%増や市場予想の0.5%増を下回った。更に、鉱工業生産指数は、マイナス0.5%となり前回のマイナス0.2%より悪化した。この弱気な米経済指標によって、米FRB(連邦準備制度理事会)による利上げが7月で打ち止めになる見方が拡大すると、米長期金利の低下と為替のドル安基調が支援材料となり、NY金の8月限は1988.3ドルまで急伸した。NY金の1980ドル台は6月16日以来の水準となった。しかし、高値をつけてからは、低下していた米長期金利が出直りの展開となり、為替もドル高方向に動くと、NY金は1978ドル台まで上げ幅を縮小した。ただ、NY金の1980ドル割れは一時的な動きとなり、為替のドル高基調が一巡するとNY金は1982ドル台まで買い直された。NY白金も続伸して、一時1003ドル台まで上昇した。NY白金の10月限は、NY金と同様に為替のドル安基調が支援材料となり6月16日以来の1000ドルの大台に乗せると1003.7ドルまで直近の高値を更新した。しかし、高値をつけてからは、為替がドル高方向に進むとNY白金は991ドル台まで上げ幅を縮小した。ただ、引けにかけては、為替のドル高が一巡するとNY白金は995ドル台まで買い直された。
NY金8月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金10月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
18日のWTI原油は急反発。WTI原油期近8月限は前日比1.60ドル高の75.75ドル、北海ブレント原油9月限は同1.13ドル高の79.63ドル。RBOBガソリン8月限は同6.27セント高の269.44セント、NYヒーティングオイル期近6月限は同3.52セント高の259.94セント。
昨日のWTI原油は、米国の需給ひっ迫懸念や利上げ長期化懸念の後退観測によって急反発した。日本時間19日の5時半に発表されるAPI(米石油協会)と同19日23時半に発表されるEIA(米エネルギー情報局)の週間在庫統計の事前予想で、原油在庫が前週比230万バレルの減少となり、原油在庫の取り崩しが買い材料として評価された。また、EIAが17日公表した米主要シェール層全体の8月の産油量は前月比日量1万8000バレル減の939万7000バレルとなる見込みも支援材料に。更に、弱気な米経済指標による米利上げ長期化懸念の後退によるエネルギー需要の拡大期待も買われた要因となった。この強材料によって、WTI原油に8月限は75ドル台を回復すると75.96ドルまで急反発した。ちなみに、5時半に発表されたAPIの原油在庫は前週比で約80万バレル減少となっている。
WTI原油期近8月限日足
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(CBOTコーン)
18日のシカゴコーンは、急反発。期先12月限は前日比28.50セント高の534.50セント。
昨日のシカゴコーンは、米コーンベルトの天候リスクと黒海経由の穀物輸出合意の後退観測によって急反発した。米コーンベルトで、7月終盤から8月序盤にかけて気温の上昇による乾燥リスクが台頭した。更に、ロシア・ウクライナ情勢の激化によって、ロシアによる黒海経由からのウクライナ産穀物の輸出合意に対する更新の可能性が後退し、穀物の供給ひっ迫も支援材料となった。この米コーンベルトの天候リスクと黒海経由のウクライナ産穀物の輸出合意の更新に対する不透明感によって、シカゴコーンの12月限は、一時540.75セントまで急反発した。
シカゴコーン期近12月限日足
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