(NY貴金属)
13日のNY金は続伸。NY金期近8月限は前日比2.1ドル高の1963.8ドル、NY白金期近10月限は26.8ドル高の983.4ドル、NY銀期近9月限は同63.9セント高の2494.9セント。
昨日のNY金は、引き続き米長期金利の低下と為替のドル安基調が支援材料となって続伸した。NY金の8月限は、欧州時間帯で1964ドルを中心に推移していた。しかし、その後、米国の経済指標の発表で乱高下の展開となった。この日発表された、米国の6月のPPI(生産者物価指数)は、前年比0.1%上昇と、市場予想の0.4%や前回の1.1%より低い結果となった。コアPPIも2.4%の上昇となり、市場予想の2.6%や前回の2.8%を下回り、インフレ鈍化を示す内容となった。一方、新規失業保険申請件数は、23万7000件と市場予想の25万人や前週の24万8000件より低い結果となり、雇用市場の強い内容となった。この両経済指標を受けて、NY金は発表直後に1968.5ドルまで上昇した後、1956.6ドルまで急反落した。ただ、安値をつけてからは、米長期金利の低下と為替のドル安基調が、引き続きNY金の支援材料となり1966ドル台まで戻りを見せた。その後は、再び1960ドル台前半で揉み合いの展開となり1964ドルを中心とした動きが続いた。
NY白金も続伸して6月20日以来の980ドル台まで上昇した。NY白金の10月限は、引き続き為替のドル安・ユーロ高基調が支援材料となり、買い進まれ986.9ドルまで大幅続伸した。その後は、為替のドル安・ユーロ高が一服すると、NY白金は982ドル台まで上げ幅を縮小する動きも見せた。
NY金8月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金10月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
13日のWTI原油は大幅続伸。WTI原油期近8月限は前日比1.14ドル高の76.89ドル、北海ブレント原油9月限は同1.25ドル高の81.36ドル。RBOBガソリン8月限は同1.16セント高の267.86セント、NYヒーティングオイル期近6月限は同1.08セント高の261.04セント。
昨日のWTI原油は、米国の利上げ長期化懸念の後退観測と強気なOPEC(石油輸出国機構)月報が支援材料となり続伸した。6月の米国のPPIとコアPPIが市場予想や前回より低い結果となり、インフレ鈍化による米国の利上げ長期化懸念の後退観測が、引き続きWTI原油の支援材料となった。また、この日発表されたOPEC月報で、2024年の世界の石油需要が前年比で日量225万バレルの増加見通しとなった。23年は日量244万バレルの増加として、6月の発表から日量9万バレル引き上げた。先日発表されたIEA(国際エネルギー機関)の見通しとは対照的な強気な内容となった事もWTI原油の買い材料となった。この両発表を受けて、WTI原油の8月限は一段の上昇する動きになると77.33ドルまで直近の高値を更新した。
WTI原油期近8月限日足
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(CBOTコーン)
13日のシカゴコーンの急反発。期先12月限は前日比16.75セント高の500.50セント。
昨日のシカゴコーンは、安値拾いの買いや強気な米国の週間輸出成約高によって急反発した。シカゴコーンの12月限は序盤に481.00セントまで下がり、直近の安値を更新した。しかし、安値をつけてからは、為替のドル安基調を背景に安値拾いの買いによって徐々に買い戻される動きとなった。更に、米農務省が発表した6月30日から7月6日までの輸出成約高が、93万9200トンと市場予想の10万~80万トンのレンジを上回ったことも支援材料となり、12月限は501.25セントまで急反発した。
シカゴコーン期近12月限日足
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