(石油市場)
12日のドバイ原油は反発。ドバイ原油の中心限月12月限は前日比410円高の6万5520円。
夜間立会のドバイ原油の中心限月は、序盤にWTI原油の軟調地合いと為替の円高基調によって6万4660円まで売られた。しかし、安値をつけてからは、WTI原油の強調地合いに引っ張られ、ドバイ原油は6万6030円まで上昇した。WTI原油は、為替のドル高基調によって72.98ドルまで下落したが、その後は、為替のドル安方向の動きとサウジアラビアとロシアの供給引締めが支援材料となって74.96ドルまで急反発した。日中立会は、為替の円高が一段と進むとドバイ原油は6万5540円まで下がったが、再開したWTI原油が75.10ドル台まで続伸すると、ドバイ原油は6万5760円まで戻った。しかし、WTI原油の75ドル台は一時的な動きになり、74.70ドル台まで水準を下げると、ドバイ原油は6万5380円まで上げ幅を縮小する動きも見せた。
日中のWTI原油は75.14ドルまで続伸したが、その後は上げ一服となっている。為替はドル安基調となっており、引き続きWTI原油の支援材料になると見たい。今晩は米EIA(エネルギー情報局)の在庫統計の発表が予定されている。事前予想では、原油在庫は前週比50万バレル増となっている。ただ、今朝発表されたAPI(石油協会)の在庫統計で、原油在庫が前週比300万バレルの増加となっている。EIAの予想も増加予想となっていることから、原油在庫の積み増しがWTI原油の圧迫要因になり、目先の反落が警戒される。まずは、EIAの在庫統計に注目したい。在庫統計は日本時間23時30分の発表となっている。ドバイ原油は、WTI原油の上昇に対し、為替の円高基調によって上昇幅を抑えられている。WTI原油の75ドルでの上げ一服と為替の円高基調を踏まえるとドバイ原油は上値を追う展開は避けたい。目先は下押しが警戒される。
ドバイ原油の日足チャート
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