(NY貴金属)
11日のNY金は反発。NY金期近8月限は前日比6.1ドル高の1937.1ドル、NY白金期近10月限は2.4ドル安の932.4ドル、NY銀期近9月限は同6.4セント安の2328.1セント。
昨日のNY金は、米長期金利の低下や為替のドル安基調によって反発した。7月の米FOMC(連邦公開市場委員会)での追加利上げが高まる中、9月以降の利上げペースの不透明感や利上げサイクルの終焉観測から、米長期金利の低下と為替のドル安基調が、NY金の支援材料となって、8月限は1944.5ドルまで上昇した。しかし、高値をつけてからは、低下していた米長期金利が上昇し為替がドル高方向に戻ると、NY金は1934ドル台まで上げ幅を縮小した。ただ、米長期金利の上昇や為替のドル高方向の戻りが限定的になると、NY金は引けにかけて1937ドル台まで買い直された。一方、NY白金は反落した。NY白金の10月限は、序盤に為替のドル安・ユーロ高基調によって943.5ドルまで上昇した。しかし、高値をつけてからは、為替がドル高・ユーロ安方向に戻ると、NY白金は928.1ドルまで急反落した。その後は、為替のドル高・ユーロ安基調が一巡して、ドル安・ユーロ高方向に戻りを見せると、NY白金は930ドル台まで下げ幅を縮小した。
NY金8月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金10月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
11日のWTI原油は大幅続伸。WTI原油期近8月限は前日比1.84ドル高の74.83ドル、北海ブレント原油9月限は同1.71ドル高の79.40ドル。RBOBガソリン8月限は同5.31セント高の262.27セント、NYヒーティングオイル期近6月限は同3.05セント高の258.37セント。
昨日のWTI原油は、為替のドル安基調やサウジアラビアとロシアの供給引締めが支援材料となって急反発した。WTI原油の8月限は、序盤に73ドル前半で推移していた。しかし、その後、7月の米FOMCでの追加利上げが高まる中、9月以降の利上げペースの不透明感や利上げサイクルの終焉観測が台頭すると、為替がドル安基調となり、WTI原油は割安感から買われる展開となった。更に、上昇局面ではサウジアラビアとロシアの供給引締めが引き続き支援材料となり、WTI原油は74.96ドルまで反発した。
WTI原油期近8月限日足
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(CBOTコーン)
11日のシカゴコーンの小幅続伸。期先12月限は前日比2.00セント高の501.50セント。
昨日のシカゴコーンは、今夜の米農務省の需給報告を控え、持ち高調整と売り買い交錯した展開から期先12月限は500.00セントを中心としたレンジの動きとなった。序盤は、前日に発表されたトウモロコシの作柄が前週の51%から55%まで改善されたことが圧迫要因となり493.75セントまで売られた。しかし、作柄は改善したものの、低水準に変わりがないことから、買い拾われる展開となった。その後は、為替のドル安基調から割安感によって期近を中心に買い進まれ、12月限も506.50セントまで上昇したが、引けにかけては500.00セント割れまで売られるなど、500.00セントを中心としたレンジでの取引となった。米農務省の需給報告は、日本時間13日の1時に発表される。
シカゴコーン期近12月限日足
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