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【海外商品市況】為替のドル安基調を背景にNY白金は続伸

2023.07.11

(NY貴金属)

10日のNY金は反落。NY金期近8月限は前日比1.5ドル安の1931.0ドル、NY白金期近10月限は16.3ドル高の934.8ドル、NY銀期近9月限は同5.6セント高の2334.5セント。
週明けのNY金は、清算値ベースで反落した。NY金の8月限は、序盤に米長期金利の上昇や為替のドル高基調によって1918.0ドルまで急落した。しかし、週末のやや弱気な米雇用統計の結果から追加利上げの「年内2回の利上げが妥当」に対する懐疑的な見方によって、その後、米長期金利が低下し為替がドル安方向に進むと、NY金は安値から買い直され1932ドル台まで戻りを見せた。ただ、市場では12日に発表される米CPI(消費者物価指数)の結果を見極めたいこともあって、1930ドルを超えてから上値も重くなっていた。一方、NY白金は、為替のドル安・ユーロ高基調によって続伸した。NY白金の10月限は、為替のドル高・ユーロ安方向の動きによって909.8ドルまで売られる動きとなったが、その後は、為替がドル安・ユーロ高基調に転換するとNY白金は出直りの動きから937.0ドルまで続伸した。ただ、引けにかけては為替のドル安・ユーロ高が一服し、NY白金は934ドル台まで上げ幅を縮小した。

NY金8月限日足


※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

NY白金10月限日足


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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)

10日のWTI原油は反落。WTI原油期近8月限は前日比0.87ドル安の72.99ドル、北海ブレント原油9月限は同0.78ドル安の77.69ドル。RBOBガソリン8月限は同1.97セント安の256.96セント、NYヒーティングオイル期近6月限は同0.59セント安の255.32セント。
週明けのWTI原油は、売り買い交錯する動きの中で反落した。WTI原油の8月限は、序盤に為替のドル安基調によって74.15ドルまで上昇した。しかし、その後、サンフランシスコ連邦準備銀行のデイリー総裁やクリーブランド連銀のメスター総裁など米FRB(連邦準備制度理事会)の高官らによるタカ派的な発言を受けて、利上げの長期化観測による景気減速からエネルギー需要の後退が連想され、WTI原油は72.67ドルまで急落した。ただ、サウジアラビアやロシアの供給引締めや為替のドル安基調による割安感が相場の下支えとなり、WTI原油は引けにかけて73.20ドル台まで買い直された。

WTI原油期近8月限日足


※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(CBOTコーン)

10日のシカゴコーンの反発。期先12月限は前日比5.00セント高の499.50セント。
週明けのシカゴコーンは、12日の米農務省の需給報告を控え、ポジション調整の動きによって反発した。12日の発表される需給報告では、2023~24年度のトウモロコシの生産高見通しは下方修正されると見られている。ただ、6月30日に発表された作付面積の拡大によって、生産高の修正が緩和される見通しも出ている。この強弱両方の見方によって、ポジション調整の動きが続いた。ただ、今朝発表されたトウモロコシの作柄で、「優・良」の割合が55%となり前週の51%から4%と改善されており、再開後のシカゴコーンの圧迫要因になると見たい。

シカゴコーン期近12月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

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