(NY貴金属)
7日のNY金は急反発。NY金期近8月限は前日比17.1ドル高の1932.5ドル、NY白金期近10月限は8.8ドル高の918.3ドル、NY銀期近9月限は同39.9セント高の2328.9セント。
週末のNY金は、米長期金利の低下と為替のドル安基調を背景に急反発した。NY金の8月限は、序盤に1920ドル前後で推移していたが、その後、米国の6月の雇用統計の発表によってNY金は急反発した。この日発表された6月の米国の雇用統計で非農業部門の雇用者数は、前週比20万9000人増と市場予想の22万5000人増を下回った。このやや弱気となった米雇用統計の結果を受けて、米長期金利が低下し為替はドル安基調に動くと、NY金は1941.1ドルまで急反発した。しかし、高値をつけてからは、前日に発表された強気な新規失業保険申請件数やADP全米雇用報告による労働市場の堅調さによる金利の先高観が根強いことから、低下していた米長期金利が戻り始めるとNY金は上値水準を切り下げ、引けにかけて1930ドル割れ目前まで上げ幅を縮小した。NY白金もNY金と同様に急反発した。NY白金の10月限は、序盤に906.2ドルまで続落したが、その後、為替のドル安基調を背景にNY白金は反転して924.6ドルまで急反発となった。しかし、高値をつけてからは、上げ幅を縮小する動きになり915ドル台まで上値水準を切り下げた。
NY金8月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金10月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
7日のWTI原油は大幅続伸。WTI原油期近8月限は前日比2.98ドル高の73.86ドル、北海ブレント原油9月限は同1.95ドル高の78.47ドル。RBOBガソリン8月限は同4.55セント高の258.93セント、NYヒーティングオイル期近6月限は同7.97セント高の255.91セント。
週末のWTI原油は、為替のドル安基調を背景に大幅続伸した。WTI原油の8月限は、序盤に71.19ドルまで売り込まれた。しかし、安値をつけてからは、弱気な米雇用統計の結果を受けて為替がドル安方向に進むと、ドル建てで取引されるWTI原油は、割安感によって買われ73.92ドルまで大幅続伸した。
WTI原油期近8月限日足
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(CBOTコーン)
7日のシカゴコーンの急反落。期近7月限は前日比6.25セント安の560.50セント、新穀12月限は同12.00セント安の494.50セント。
週末のシカゴコーンは、米コーンベルトの恵みの雨が圧迫要因となり、新穀を中心に急反落した。米コーンベルトの中央部と南部の天気予報が、平年以上の降雨予報となり作柄改善観測が圧迫要因となった。更に、12日の米農務省の需給報告を意識した持ち高調整やブラジル産トウモロコシの輸出攻勢による米国産トウモロコシの輸出減少懸念も売り材料となり、新穀12月限は493.50セントまで急反落した。
シカゴコーン期近12月限日足
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