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【海外商品市況】NY金は、続落して1920ドル割れ

2023.07.07

(NY貴金属)

6日のNY金は大幅続落。NY金期近8月限は前日比11.7ドル安の1915.4ドル、NY白金期近10月限は15.3ドル安の909.7ドル、NY銀期近9月限は同51.2セント安の2289.0セント。
昨日のNY金は、強気な米国の経済指標による米長期金利の上昇が、圧迫要因となり大幅続落した。NY金の8月限は、序盤に為替のドル安基調が支援材料となり1934.0ドルまで上昇した。しかし、その後、強気な米経済指標を背景に急落した。この日発表された6月のADP全米雇用報告で非農業部門の就業者数が、前月比49万7000人増と市場予想の22万8000人より大幅に上回った。6月のISM非製造業PMI(購買担当者景気指数)は、53.9と前月の50.3や市場予想の51.0より高い結果となった。この強気な米経済指標をきっかけに米長期金利が上昇した。更に、ローガン・ダラス連銀総裁が、この日の講演でタカ派的な発言したことも米長期金利の上昇を後押しした。この米長期金利の上昇によって、NY金は高値から崩れ1908.5ドルまで急反落した。安値をつけてからは、米長期金利の上げが一巡するとNY金は1921ドル台まで戻りを見せたが、戻りは一時的となり、その後は1920ドル割れまで売り直された。NY白金も急反落した。NY白金の10月限は、序盤に為替のドル安基調によって931.0ドルまで上昇したが、その後は、強気な米経済指標の結果を受けて為替がドル高方向に動き、NY白金は889.0ドルまで急反落した。しかし、安値をつけてからは、為替がドル安方向に戻るとNY白金は910ドル付近まで下げ幅を縮小した。

NY金8月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

NY白金10月限日足

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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)

6日のWTI原油は小幅続伸。WTI原油期近8月限は前日比0.01ドル高の71.80ドル、北海ブレント原油9月限は同0.13ドル安の76.52ドル。RBOBガソリン8月限は同2.55セント高の254.38セント、NYヒーティングオイル期近6月限は同1.39セント安の247.94セント。
昨日のWTI原油は、売り買い交錯する動きの中で清算値ベースで小幅続伸となった。WTI原油の8月限は、序盤に為替のドル安基調によって72.34ドルまで上昇した。しかし、高値を付けてからは、強気な米経済指標を背景に米FRBの追加利上げ観測が高まると、WTI原油は70.22ドルまで下落した。ただ、WTI原油の下押しは一時的な動きになり、サウジアラビアの自主減産の継続やロシアの輸出削減による供給抑制の動きが相場の下支えとなって、WTI原油は安値から出直りの展開なった。その後、米EIA(エネルギー情報局)の週間在庫統計で、原油在庫が前週比150万バレルの減少となり市場予想の100万バレル減少を上回る原油在庫の取り崩しが支援材料になると、WTI原油は72ドル台まで戻りを見せた。

WTI原油期近8月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(CBOTコーン)

6日のシカゴコーンの大幅上昇。期近7月限は前日比18.50セント高の566.75セント、新穀12月限は同13.00高の506.50セント。
昨日のシカゴコーンは、受粉期を前に作柄に悪化を警戒した買いや連日の下落に対する買い戻しによって上昇した。これから米トウモロコシの重要な受粉期を控え、米プレーンズ北部や北西部のコーンベルトで、前週の70%から67%まで乾燥した天候に影響が拡大していることが、買い材料となり、シカゴコーンは新穀を中心に上昇した。また、連日の下落に対する買い戻しも上昇要因となり、新穀12月限は508.25ドルまで反発した。

シカゴコーン期近12月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

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