(NY貴金属)
5日のNY金は反落。NY金期近8月限は前日比2.4ドル安の1927.1ドル、NY白金期近10月限は9.0ドル高の925.0ドル、NY銀期近9月限は同29.0セント高の2340.2セント。
昨日のNY金は、米FOMC(連邦公開市場委員会)の議事要旨発表後に、一段の下落となった。NY金の8月限は、序盤に米長期金利の低下と為替のドル安基調によって1942.9ドルまで上昇した。しかし、高値をつけてからは、低下していた米長期金利の上昇と為替のドル高方向の戻りによって、NY金は上値水準を切り下げ1930ドル割れの展開となった。その後、6月13日から14日に開催された米FOMCの議事要旨で、ほぼ全ての参加者が金利の据え置きを指示したが、インフレの根強さと雇用や景気が想定以上に強いことから、一部の参加者が0.25%の利上げを主張する声があったことによって、金利の先高観から、米長期金利の上昇と為替のドル高基調が一段と進むとNY金は1922.1ドルまで売り込まれた。一方、NY白金は、ドル相場の動きと持ち高調整によって乱高下した。序盤に為替のドル安基調からNY白金の10月限は928ドル台まで上昇したが、その後は、為替のドル高基調によって915.1ドルまで崩れた。しかし、安値をつけてからは、持ち高調整の動きもあって売り買いが交錯し、915ドル台から928ドル台を行き来するレンジの動きとなった。
NY金8月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金10月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
5日のWTI原油は急反発。WTI原油期近8月限は前日比2.00ドル高の71.79ドル、北海ブレント原油9月限は同0.40ドル高の76.65ドル。RBOBガソリン8月限は同5.59セント高の251.83セント、NYヒーティングオイル期近6月限は同11.60セント高の249.33セント。
昨日のWTI原油は、産油国の追加減産や輸出削減が支援材料となって急反発した。WTI原油の8月限は序盤に70.34ドルまで下がる動きを見せたが、サウジアラビアの日量100万バレルの自主減産を8月も継続することやロシアの日量50万バレルの輸出削減が引き続き支援材料となり、その後、買い直され71ドル台を回復した。更に、サウジのアブドルアジズ・エネルギー相がこの日、OPECプラスは原油相場の支援として「必要なことは何でもする」と述べ、この発言を受けて、需給の引き締まり観測が広がると、WTI原油は72.17ドルまで上昇した。
WTI原油期近8月限日足
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(CBOTコーン)
5日のシカゴコーンの新穀は横ばい。期近7月限は前日比9.00セント安の548.25セント、新穀12月限は横ばいの493.50セント。
昨日のシカゴコーンは、期近・新穀ともに直近の安値を更新したが、その後は戻る展開となった。新穀12月限は、引き続き米コーンベルトの恵みの雨と作付面積の拡大が圧迫要因となり5月18日の安値を割って485.50セントまで売り込まれた。しかし、安値をつけてからは、3日に発表された作柄の「優・良」の合計が51%と前週から1%上昇したが、昨年の同時期の64%と比べて低い水準となっていることから、安値を拾う動きによって493.50セントまで買い直された。
シカゴコーン期近12月限日足
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