(石油市場)
5日のドバイ原油は反発。ドバイ原油の中心限月12月限は前日比810円高の6万5110円。
夜間立会のドバイ原油は、WTI原油の上昇によって6万5300円まで上昇した。WTI原油は、サウジアラビアの自主減産の継続とロシアとアルジェリアの輸出削減が支援材料となって、8月限は71.36ドルまで上昇した。サウジアラビアは、7月から実施している日量100万バレルの自主減産を8月も継続する事を表明し、ロシアとアルジェリアは、輸出を日量50万バレル削減する方針を明らかにした。日中立会は、前日に上昇していたWTI原油が70.60ドル台まで下がると、ドバイ原油は6万4890円まで上げ幅を縮小した。しかし、WTI原油の下押しは一時的となり、再び71ドル台まで戻りを見せると、ドバイ原油は6万5160円まで買い戻された。
日中のWTI原油は71ドルを挟んだ動きとなっている。産油国の供給引締めによって、価格の安定化を図ろうとしている中で、米・中の景気先行き不安による需要の後退懸念によって、上値を抑えられる動きとなっている。まだ需給に対する綱引きが続くと見られ、WTI原油はレンジでの動きになると見たい。ドバイ原油は、WTI原油の堅調地合いによって6万5000円台を回復しているが、WTI原油の上値の重い動きから6万5000円台での展開が続くと見たい。
ドバイ原油の日足チャート
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