(NY貴金属)
3日のNY金は小幅続伸。NY金期近8月限は前日比0.1ドル高の1929.5ドル、NY白金期近10月限は2.8ドル高の916.0ドル、NY銀期近9月限は同9.2セント高の2311.2セント。
週明けのNY金は、乱高下の展開の中で小幅続伸した。欧州時間帯に米長期金利の上昇と為替のドル高基調によって、NY金の8月限は1917.7ドルまで下落した。しかし、安値をつけてからは、上昇していた米長期金利とドルが下降し始めると、NY金は1930ドル付近まで買い直された。その後、米国の6月の製造業PMI(購買担当者景気指数)の確報値とISM製造業PMIが、前回より弱気な結果になると、米長期金利の低下とドル安の動きからNY金は1939.9ドルまで上昇した。ただ、高値をつけてからは、本日の米国市場の休場や、週末にかけて主要な経済指標の発表やイベントを控え、買いが一巡し、引けにかけて1930ドル割れまで上げ幅を縮小した。NY白金もNY金と同様に乱高下の展開から続伸した。NY白金の10月限は、序盤に為替のドル高基調によって900.5ドルまで下落したが、その後は為替のドル安基調から924.3ドルまで上昇した。しかし、高値をつけてからは、ドル安基調が一服すると、NY白金は920ドル割れまで上げ幅を縮小した。
NY金8月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金10月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
3日のWTI原油は反落。WTI原油期近8月限は前日比0.85ドル安の69.79ドル、北海ブレント原油9月限は同0.76ドル安の74.65ドル。RBOBガソリン8月限は同8.25セント安の246.24セント、NYヒーティングオイル期近6月限は同7.03セント安の237.73セント。
週明けのWTI原油は、米・中2大エネルギー消費国の景気先行き不安が台頭したことによって反落した。序盤は、サウジアラビアの追加減産の継続とロシアの原油輸出の削減が支援材料となり、WTI原油の8月限は、71.77ドルまで上昇した。この日、サウジアラビアが7月から行っている自主減産100万バレルの減産を8月も継続する方針を示した。更に、ロシアは8月の原油輸出を50万バレル削減すると表明した。このサウジアラビアとロシアの動きによって、需給の引き締まりを警戒して、WTI原油の8月限は、71.77ドルまで上昇した。しかし、その後は、米国の弱気なISM製造業PMIをきっかけに、WTI原油は高値から崩れる動きとなった。また、日中に発表された、中国の6月の財新製造業PMIが前月より弱い数字となった事から、下落局面では2大エネルギー消費国の景気先行き不安が台頭したことが意識され、WTI原油は69.69ドルまで急反落した。ただ、引けにかけては、急落に対する自律反発の展開から70ドル台まで戻りを見せた。
WTI原油期近8月限日足
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(CBOTコーン)
3日のシカゴコーンの期近は反発も新穀は続落。期近7月限は前日比2.75セント高の557.25セント、新穀12月限は同1.25セント安の493.50セント。
週明けのシカゴコーンは、期近は反発したが新穀は続落となった。米コーンベルトの恵みの雨と作付面積の拡大によって、この日も新穀は売り込まれ488.75セントまで安値を更新した。しかし、その後は、連日の急落に対する安値拾いの買いによって下げ幅を縮小した。本日のシカゴコーンは米国の独立記念日によって休場となる。
シカゴコーン期近12月限日足
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