(貴金属市場)
3日の金標準は続伸。金標準の中心限月6月限は前日比32円高の8889円。
週末の夜間立会で金標準の中心限月は、NY金の反発によって8905円まで続伸したが、その後はNY金の上げ一服と為替の円高基調によって金標準は8880円台まで上げ幅を縮小した。NY金は、米国の弱気な5月のPCEの発表を受けて、米長期金利の低下と為替のドル安基調が支援材料となり、8月限は1930.8ドルまで上昇した。日中立会は、週明けのNY金が反落すると金標準は8881円まで上げ幅を縮小した。しかし、日中立会の安値をつけてからは、NY金が戻りを見せると金標準は為替の円安基調によって8904円まで買い直された。ただ、為替の円安方向の動きは一時的となり、再び円高方向に戻ると金標準は8900円割れとなった。
日中のNY金は、序盤に1922.2ドルまで下落したが、その後は下げ幅を縮小している。為替のドル安基調が引き続き支援材料となっているが、今晩は米国のISM製造業景気指数の発表が注目される。今週は、米国のISM製造業景気指数を始め、貿易収支や雇用統計と主要な経済指標の発表が予定され、NY金の波乱の動きに注意したい。金標準は8900円付近まで水準を上げているが、為替の円安基調が一巡しており、8900円からの上値の重い展開が警戒される。
金標準の日足チャート
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