白金標準は前日比68円安の4142円近辺で推移しています。
実線は5日EMA(4201円近辺)が抵抗となり、売り優勢の展開に一時4113円まで下落しています。
これにより、昨日の安値を下抜けており、下降トレンドを継続するカタチとなっています。
昨日のNY白金は906.8ドルで引けており、2月27日の安値918.6ドルがサポート役として意識されていますが、このラインを下抜けたことで、相場の地合いは好転せず、下値を模索する展開が続いています。
NY白金は4月高値から約21%下落しています。
下落の要因としては、米国の2年債と10年債の逆イールドカーブによる景気後退懸念、また、中国の経済成長が予想より鈍化していることで、工業および自動車需要の減速懸念が高まっている点が挙げられます。
なお、プラチナ投資のインサイトを提供する国際機関「World Platinum Investment Council(WPIC、ワールド・プラチナ・インベストメント・カウンシル)」が2023年5月に発表したプラチナ需給予想によると、今年は約31トンの供給不足となる見通しであることから、いまの下落の流れが一服するようであれば、新たな展開も想定しておく必要もありそうです。
(15:12執筆)
投資助言サービス担当 テクニカルアナリスト 村石
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